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インタビュー

サカナクションと共に聴いてほしい、あんな人こんな人――(2)

 

NOBODY & MYSTIC CHORDS OF MEMORY『Tree Colored See』 Mush(2006)

フォーキーでサイケデリック――サカナクションから抽出できるこの2つの要素は、鬼才ビートメイカーであるノーバディがもっとも得意とする分野でもある。彼が先鋭的なアコースティック・デュオのミスティック・コーズ・オブ・メモリーと共に作り上げた本作は、ブレイクビーツを敷いた幻惑的なポップ集。*澤田

kuniyuki takahashi『WALKING IN THE NAKED CITY』 mule musiq(2009)

札幌を拠点にストイックかつスケールのデカいハウス・ミュージックを紡ぎ続けるkuniyuki takahashi。サカナクションの配信限定作品『REMIXion』でリミックスを手掛けたこともある、彼の作品が持つ透明感や凛とした空気感……平たく言うと〈北国っぽい感じ〉は、同じく北海道出身であるサカナの音にも見い出せるのでは? *澤田

sleepy.ab『paratroop』 ポニーキャニオン(2009)

こちらも同じく北海道出身だからか、冷たい空気感や透明感を感じさせるバンド・サウンドにそこはかとなく同種のムードを漂わせる。ポスト・ロックやエレクトロニカを通過した繊細な歌心はsleepy.abの独自性であるが、テクノやブレイクビーツを通過したビートという点に両者の共通点が窺えるだろう。*冨田

YEASAYER『Odd Blood』 Mute(2010)

インドア派っぽい実験的なエレクトロニック・サウンドと、インテリジェンスな雰囲気が漂うバンド・サウンドを融合させるあたりにサカナっぽさが感じられる。フィジカルなんだけど汗臭くない、クールなんだけど昂揚感に溢れている――この矛盾(!?)を涼しい顔してやってのけているセンスもまた近い。*冨田

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年03月23日 19:40

更新: 2010年03月23日 19:42

ソース: bounce 319号 (2010年3月25日発行)

ディスクガイド/金子厚武、澤田大輔、冨田明宏