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インタビュー

辻村兄弟のステキなお仕事――(1)

 

1. YUKI 『commune』 エピック(2003)

〈70年代〉〈SLOW〉をテーマに掲げたYUKIの2作目には、豪文が“砂漠に咲いた花”を楽曲提供。ドリーミーなエコーの向こう側で揺れているのは、肩の力の抜けた彼女の歌声と浮遊するギター・サウンドだ。後にキセルでも同曲をカヴァーしている。*土田

2. 『HAPPY END PARADE~tribute toはっぴいえんど~』 スピードスター(2002)

友晴が〈原点〉と語るバンドのトリビュート盤では“しんしんしん”をカヴァー。これは細野晴臣がミックスとポスト・プロダクションを施し、くぐもった音像が摩訶不思議な既視感と夢との狭間を演出している。*土田

3. 『ドレミでうたおう』 333(2004)

表題がまんまコンセプトである子供向けの知育アルバムに豪文作の“ドレミワちゃん”が。キッチュな電子音がループするなか、アルト・リコーダーのメロディーに先導されて口ずさまれる〈ド・レ・ミ♪〉がとてもキュート! 友晴も〈口出し〉(!?)で参加。*土田

4. 『ウクレレ・ビートルズ~4弦はアイドル~』 ジェネオン・ユニバーサル(2004)

ビートルズをウクレレ・アレンジでカヴァーした企画盤において、モンドな小品“Sun King”を選択。夢想的なウクレレの響きに妖しげなテルミンや甘美なコーラスが絡む、あまりに出来すぎなサイケ曲だ。*桑原

5. 『Apple of his eye りんごの子守唄』 ビデオアーツ(2006)

ビートルズの子守唄カヴァー集の男性ヴォーカル編には、“Free As A Bird”の歌い手として招かれた。ピアノとストリングスを中心とした流麗なオケに乗せて、ジョン&ポールに負けないハーモニーを披露している。*土田

6. 斉藤和義 『紅盤』 スピードスター(2006)

斉藤のツアーに豪文がギターで帯同するなど交流も多い両者。このカヴァー集ではPUFFY“らくだの涙”を兄弟がマカロニ・ウェスタン風味のブルースにアレンジしている。また男泣き系フォーキー・バラードに変身したキセル“ベガ”も収録。*桑原

7. 『にほんのうた 第一集』 commmons(2007)

童謡や唱歌に多彩な面々が取り組む人気シリーズの第1弾に、三波春夫+コーネリアスらに混じってキセルも参加。ノスタルジックなサウンドを奏でる味わい深い“かなりや”が聴ける。ファンタスティックな歌詞が2人の世界観と絶妙にマッチ。*桑原

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年06月22日 13:44

更新: 2010年06月22日 13:48

ソース: bounce 321号 (2010年5月25日発行)

ディスクガイド/桑原シロー、土田真弓