大御所から注目株まで、『SAY THAT YOU LOVE ME』を支える人々――(1)
【DANNY KRIVIT】当代きってのリエディット・マスターは、やはり“Say That You Love Me”などのエディットを担当。だが何よりも御大はAKのご主人であり、そのラヴ・マジックはクレジットされていないところで貢献しているはず。シーンと彼女とを繋ぐ仲介者としての役割も大きかった模様です。
【FRANCOIS K.】ディスコ時代よりダンス・ミュージックの最前線を開拓し続けてきたフランソワKが“Say That You Love Me”をリミックスしたことで、AKの海外活動がスタートしたと言っても過言ではないはず。時に実験的なアプローチを展開する彼ですが、前述のリミックスは王道感のあるNYハウスに仕上げています。
【JEPHTE GUILLAUME】ラテン色を盛り込んだトライバルなサウンドを展開し、人気を集めてきたジェフテ・ギオム。AKの海外リリース3作目となったシングル“Shining Your Way”は彼との共作。ジェフテのトラックにAKが詞とメロディーを付けて歌うという同曲の制作形態は、その後のさまざまなコラボ曲で踏襲されています。
【THE ANANDA PROJECT】ジャズやアフロなど多様なジャンルを吸収し、生楽器を積極的に盛り込んだサウンドでディープ・ハウス界隈を牽引してきたアナンダ・プロジェクト。AKをフィーチャーした“Heaven Is Right Here”もアコギの響きが印象深いオーガニックな逸品に。
【ERIC KUPPER】“Say That You Love Me”をフランソワKと共同でリミックスした彼もまた、NYハウス界指折りの重鎮DJ。リミキサーとして膨大な量の仕事をこなし、YUKI“JOY”など邦楽のリミックスも数多く手掛けています。
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2010年09月21日 18:45
更新: 2010年09月21日 18:46
ソース: bounce 324号 (2010年8月25日発行)
文/澤田大輔