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インタビュー

デビューからこれまでの、私。

 

南波志帆 『はじめまして、私。』 Living Records Tokyo(2008)

作家陣は堀込泰行(キリンジ)、西寺郷太(NONA REEVES)、土岐麻子、宮川弾ら渋谷系の名残もある面々。歌い手としていきなり試されたようなファースト・ミニ・アルバムだが、舌足らずで危なっかしい歌い方でもそれなりに自分のモノにしているのは立派だ。

南波志帆 『ティーンエイジ シンフォニー』 Living Records Tokyo(2009)

前作に収録された全曲のリミックス・アルバム。まだ10代の彼女に合わせ、リミキサーも全員10代で統一されており、知名度で選ばずに可能性を重視した人選になっているのがおもしろい。なかでも、Lupinusによるミニマルな“不思議なミラー”が出色。

南波志帆 『君に届くかな、私。』 Living Records Tokyo(2009)

初作の延長線上……いや、2枚合わせて1枚といった感じのセカンド・ミニ・アルバム。宮川弾ら前作とほぼ同じラインナップが曲提供しているが、特に堀込高樹(キリンジ)とコトリンゴによる2曲が圧巻で、わけても高樹のそれは超難曲。歌の成長が見られる一枚だ。

南波志帆 『ごめんね、私。』 ポニーキャニオン(2010)

8曲入りメジャー・デビュー作。それまでとほぼ同じ作家陣に加え、おおはた雄一、堂島孝平+末光篤、G.RINAらが新たに参加。転がるようなピアノがいかにも……な末光製のナンバーが新鮮だ。アイドル然とした歌にも抑揚が付いてきて、曲ごとに表情を付けていることがわかる。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年07月20日 23:27

更新: 2011年07月20日 23:28

ソース: bounce 334号 (2011年7月25日発行)

ディスクガイド/岡村詩野