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インタビュー

ピットブルのディスコ!グラフィー

 

ピットは旧作もそれぞれ強力! まず、リミックスなどを収めた編集盤『Money Is Still A Major Issue』を含めて4作を残したTVT時代はマイアミならではのお祭りコネクションが楽しめます。リル・ジョンが仕切った初作『M.I.A.M.I.』からは当時の人気リディム〈Coolie Dance〉を用いた“Culo”がヒット。続く『El Mariel』にはコリパークも迎え、ティンバレスの高鳴る“Ay Chico(Lengua Afuera)”などでラテン味も強調しつつサウンドの幅を一気に拡大しました。レゲトンやバチャータを取り込んだ『The Boatlift』も意欲作でしたが、TVTが崩壊寸前だったこともあってヒットには至らず。そこから心機一転して放ったのが、“I Know You Want Me(Calle Ocho)”“Hotel Room Service”の特大ヒットを生んだ『Rebelution』でした。初のスペイン語盤『Armando』も新作に繋がるダンス人脈を動員した重要作。いろんなジャンルのミックスぶりが凄いのではなく、多彩なお祭りサウンドの自然な親和性を自身の器で体現できる風通しの良さがピットの魅力なのです。

▼ピットブルの作品を紹介。

左から、2004年作『M.I.A.M.I.』、2005年作『Money Is Still A Major Issue』、2006年作『El Mariel』、2007年作『The Boatlift』(すべてTVT)、2009年作『Rebelution』(Mr. 305/Pologrounds/J)、2010年作『Armando』(Mr. 305/Pologrounds/Sony Latino)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年08月04日 19:04

更新: 2011年08月04日 19:15

ソース: bounce 334号 (2011年7月25日発行)

文/出嶌孝次