たむらぱんのこれまでのアルバムと最近の外仕事、みたいな
たむらぱん 『ブタベスト』 コロムビア(2008)
〈日本初のMyspece出身のメジャー・デビュー・アーティスト〉という文句で大きな注目を集めたデビュー作。ネット限定アルバム『ハロウ』の楽曲も収録されるなど、2003年〜2007年までの活動が網羅された内容になっている。ブタの着ぐるみを着たジャケット写真も強烈なインパクトを残した。 *森
たむらぱん 『ノウニウノウン』 コロムビア(2009)
某ガムのCMソング“噛むとフニャン”が話題を呼び、グッと知名度を増したタイミングでの2作目。意外性に満ちた展開と派手なサウンドメイクが印象的な“ジェットコースター”、幸せのあり方をユニークな視点で歌った“ちょうどいいとこにいたい”など、ソングライターとしての個性も炸裂している。 *森
たむらぱん 『ナクナイ』 コロムビア(2010)
〈ナクナイ〉(=ないことはない=とりあえず存在してOK)というタイトル通り、ヒネくれたポジティヴ精神とでも言うべき彼女ならでの感性がより強く表れている。“バンブー/マウンテン”“SOS”“ラフ”を筆頭に、ロックや音響系、歌謡曲などのテイストを取り込んだ楽曲が収められ、『mitaina』に繋がる自由な音楽性が窺える一枚。 *森
Shing02 『歪曲』 Mary Joy(2008)
一見するとまったく接点のない両者に思える。が、自身のメジャー・デビューに先駆けて、MySpaceで繋がったというShing02の最新作に参加! こちらで招かれた“接近”では早口ラップを見事にこなし、主役とも堂々と渡り合っている。まるで違う土俵だからこそ、自身の作品にはない魅力が発見できるのもおもしろい。 *加藤
『MemorieS 〜Goodbye and Hello〜』 ソニー(2011)
千秋が選曲した松田聖子のカヴァー集で、“天使のウィンク”をリメイク。パーカッションを大々的に用いてトロピカルなムードをフィーチャーしつつも、ピアノで聖子的なガーリーさもプラス。よく聴くと結構カオティックな取り合わせなのも自然に聴かせてしまう、たむらぱんのセンスがよく出ている。 *加藤
松平健 “マツケン・マハラジャ/マツケンカレー” Octave(2011)
〈マツケン○○〉シリーズ最新作では“マツケンカレー”にて作詞&コーラスを担当。カレーを通じて親子の絆を描いたこの楽曲は一部寸劇仕立てになっているが、こちらの台本からレコーディング時のディレクションも彼女自身が手掛けたという。初めて対面した生マツケンは「顔が小さかった」そうです。 *加藤
bump.y 『卒業までに…』 ソニー(2011)
こちらのカップリング曲“ともだち”を作詞/作曲。かけがえのない友とのサヨナラを歌った表題曲同様のグラデュエーション・ソングになっている。ピアノをバックにして全員がユニゾンで歌うという、卒業式での合唱を意識したであろう仕上がりなのも何かを狙ってる感じでイイね! *加藤
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2012年01月18日 18:01
更新: 2012年01月18日 18:01
ソース: bounce 339号(2011年12月25日発行号)
ディスクガイド/加藤直子、森 朋之