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インタビュー

GAGLE×Ovallが醸すムードはこんなところにも……



DJ Mitsu the Beats 『SOLID BLACK』 Jazzy Sport(2012)

現在もレア・グルーヴ的な観点から人気を集めているUSの老舗ジャズ・レーベル、ブラック・ジャズの音源のみを使用したMitsu渾身のミックスCD。ア・トライブ・コールド・クエストがネタ使いしたヘンリー・フランクリン“Soft Spirit”などを組み込みつつ、全体的にスピリチュアル寄りなセレクトでしっとりと聴かせてくれる。

 

アニメ「坂道のアポロン」 『Soundtrack』 エピック(2012)

菅野よう子が音楽を担当した青春アニメの劇伴に、類家心平ら気鋭のジャズメンに混じってMitsu the Beatsとmabanuaが参加。2人とも以前に菅野とCM曲を共作しており、天才肌で知られる彼女の信頼を勝ち取っている模様だ。

 

平戸祐介 『Speak Own Words』 EMI Music Japan(2012)

quasimodeのリーダー兼ピアニストの初ソロ作に馳せ参じたmabanuaは、ロイ・エアーズのディスコ・タッチな名曲“Love Will Bring Us Back Together”のカヴァーでコラボ。ロボ声も導入して原曲のブギーなノリを増強した宇宙ファンクに!

 

COMMON 『The Dreamer, The Believer』 Think Common/Warner Bros.(2012)

コンシャス・ラッパーの代表格である彼の作品は、GAGLEとOvall、両雄の活動に大きな刺激を与えてきたはず。この最新作では久々に名匠・ノーIDとのタッグが実現しているが、Ovall組はかつて同コンビによるジャジーな名曲“Resurrection”をlaidbookシリーズでカヴァーしたことも。

 

THE ROOTS 『Undun』 Def Jam(2011)

GAGLEとOvallの出会いの場となった〈Hennessy artistry〉のUS版において、コモンやQ・ティップ、ボビー・ブラウン(!)らと共演してきたルーツ。その音楽性の幅は近年さらに広がっており、本作における穏やかな余韻を残すサウンドは『GAGLE×Ovall』にも通じるのでは。

 

Green Butter 『GET MAD RELAX』 Pヴァイン(2011)

GAGLEと同じJazzy Sport所属のBudamunkと、mabanuaによるユニットの初作。Buda印のアンニュイなビートにmabanuaがゆったりと生演奏を重ねていくことで、身も心もとろけるようなリラックス空間を演出している。チル方向へ突き抜けた一枚。

 

TwiGy al Salaam 『Blue Thought』 Jazzy Sport(2011)

日本のヒップホップ・シーンきっての異才MCがmabanua bandとの共演から着想を得て完成させた、ジャズとブルースの薫り漂うJazzy Sportからの初アルバム。mabanuaが最多の4曲をプロデュースしているほか、Mitsu the Beatsもトラックを提供。シックなバンド演奏を軸にモノトーンの味わい深い世界を描き出している。

 

HOCUS POCUS 『16 Pieces』 Onandon(2010)

ソウルフルかつレイドバックしたバンド・サウンドで、フランスのヒップホップ・シーンにおいて独自のポジションを築いている彼ら。MCのヴァンシールは、Shingo Suzukiのソロ・アルバムでの邂逅を経て、ギターのダヴィッド・ル・ドゥンフと共にOvall“Supalover”に参加。お互いに近い匂いを感じ取っているはずだ。

 

cro-magnon 『joints』 ラストラム(2010)

Jazzy Sportクルーの一員である彼らはGAGLEとの付き合いも長く、〈3.11〉以降のいま聴くと改めて心に響くGAGLEの名曲“屍を越えて”のアンプラグド版で演奏を手掛けるなど、盟友と言える間柄。みんな3人組だし、次は〈3×3×3〉の化学反応が見たい!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2012年10月02日 15:15

更新: 2012年10月02日 15:15

ソース: bounce 346号(2012年7月25日発行)

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