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インタビュー



次代を担う黒いヒッピーが動きはじめるのはいつ?



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ケンドリック・ラマーの『Good Kid, m.A.A.d City』をきっかけに、ブラック・ヒッピーもクルーごとアフターマスと契約……という報が流れてから、地上では大きな渦が起こることもなくかなり時が流れたように思える。もちろんミックステープなど個々の音源発表を通じたアピールは続いているし、客演活動も以前とは比べ物にならないほど増加しているのだが……。ともかく、タレント揃いという意味で現代版NWAとも形容されてきたこのクルーは、ケンドリックに加えてスクールボーイQ、アブ・ソウル、ジェイ・ロックといった個性の強い才人たちを擁しながら、常に仲間たち総体での上昇を旨としてきた。若きケンドリックがミックステープ『Kendrick Lamar EP』(2009年)でバズを作りはじめた頃から、あるいはケンドリックより先にメジャー契約を結んでいたジェイ・ロックが大手の罠に苦しんでいた際にも、ヒッピー仲間たちの姿は常にそこにあったのだ。例によってドクター・ドレーの長考姿勢が作用しているのだとしたら説教したい気分だが、そんな雰囲気も察せられた結果なのか、ブラック・ヒッピーとでのミックステープ『Black Hippy』がフィジカル化されることになった。これを機にアフターマスも動きを早めてくれるといいのだが……。



▼関連盤を紹介。
左から、ジェイ・ロックの2011年作『Follow Me Home』(Top Dawg/Strange Music)、スクールボーイQの2012年作『Habits & Contradictions』(Top Dawg/Pヴァイン)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年07月23日 21:05

更新: 2013年07月23日 21:05

ソース: bounce 356号(2013年6月25日発行)

文/江戸前

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