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インタビュー



圧巻のフレンチ・コネクションが綴るブロンクス物語



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NYはブロンクス出身のモロッコ系ラッパー、フレンチ・モンタナ。バッド・ボーイとの契約を射止め、その後メイバック・ミュージックとのダブルネームでアルバム制作がブチ上げられた当初は、ラナ・デル・レイやM.I.A.らの名前もゲスト候補としてズラリとラインナップされていたものだが、フタを開ければそこまでのビックリネームはナシ。とはいえ飛び道具的な名前を排してもなお、両巨頭のリック・ロスとディディをはじめ、ウィークエンドやニーヨ、リル・ウェインに2チェインズ、ドレイク、ニッキー・ミナージュ、レッド・カフェなどなど20組ものビッグネームを迎えた作りはJ・コール『Born Sinner』の対極にあるとも言える。フレンチの記念すべきファースト・アルバム『Excuse My French』は、そうした2000年代式の景気の良さ(?)を思い出させるような一枚になっている。近年のメジャー系ヒップホップの流れとしてはいわゆるUSインディー・ロック勢との繋がりでアーティスティックなセンスを強調する行為が重要なファクターだったりもするが、そこに脇目も振らないのも頼もしい



▼関連盤を紹介。
左から、リック・ロスの2012年作『God Forgive, I Don't』(Maybach Music/Slip N Slide/Def Jam)、リル・ウェインの2013年作『I Am Not A Human Being II』(Young Money/Cash Money/Republic)、2チェインズの2012年作『Based On A T.R.U. Story』(Def Jam)、MGKの2012年作『Lace Up』(Bad Boy/Interscope)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年07月23日 21:05

更新: 2013年07月23日 21:05

ソース: bounce 356号(2013年6月25日発行)

文/江戸前

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