インタビュー

アルバム以外でも良曲だらけ! T-Palette移籍後のDisccography 



『GET IT ON!』 (2011)

T-Palette入りして初のリリースとなった5曲入りのミニ・アルバムで“Falling Stars”などの代表曲を含む名刺代わりの好盤に。表題曲は『Melody Palette』に収められたものの、後に小西康陽も公認したピチカート・ポップ“ガッター! ガッター! ガッター!”はここでしか聴けない。

 

“恋のEXPRESS TRAIN” (2011)

移籍後の初シングル。白い息を吐くような、温もりに満ちたラヴソングをconnieが書き下ろしている。オリジナル・ヴァージョンは本盤でのみ聴ける“ニュートリノ・ラブ”は〈光よりも速く会いに行く〉思いを歌ったものだが、翌年ニュートリノの超光速発表は撤回……気持ちの問題だよ!

 

『Negicco 2003〜2012 -BEST-』 (2012)

ここまで発表してきた音源の大半を網羅し、変わらない魅力の本質と10年越しの成長が一望できる、ベスト盤にして入門編にしてスタンダード。“圧倒的なスタイル”や“ネギさま!Bravo☆”など現在もライヴの駆動輪を担う佳曲揃いで、2ステップ調の新曲“Party On The PLANET”も聴きもの。

 

“完全攻略(Live Edit)/We LOVE OT” (2012)

オリジナルは2006年発表、その後リテイク版が『GET IT ON!』に収められた人気のチップチューンが、hy4_4yhの“We LOVE OT”とのスプリットでタワレコ限定シングル・カット(ジャケはhy4_4yhのコスプレ)。ライヴ現場でのコールをそのまま挿入した〈Live Edit〉仕様がおもしろい。

 

“あなたとPop With You!” (2012)

爽快な表題曲が吹き抜けるサマー・シングル。大らかなミディアム仕立てのカップリング“トキメクMERMAID”はアルバム未収録で、〈終わらないサマー・ヌード〉など夏ソング名を記号的に散りばめたconnie♂節が堪能できる。いまの季節にピッタリはまる仕上がりだ。

 

「Negiccoワンマンライブ-BEST of Negicco- @渋谷 SOUND MUSEUM VISION」 (2012)

ベスト盤のリリース後に敢行された、同年3月のワンマンの模様を収めたライヴDVD。現在CDでは入手困難な“僕らはともだち”やしっとりスロウ・ヴァージョンの“Falling Stars”も披露され、この3人ならではのピースフルな空気と不思議な一体感を追体験できる内容だ。

 

“愛のタワー・オブ・ラヴ” (2013)

表題曲は西寺郷太の手掛けたクラブ映えする重厚な仕上がりだが、ここではそれに触発されたと思しきconnie製の名曲“パーティについて。”に注目したい。コモリタミノルっぽい弾力を帯びた流れるようなグルーヴも快いし、どこか夜遊び感のある詞もいい感じに据わったアルバム未収録曲。ジャケも良い!

 

“アイドルばかり聴かないで” (2013)

ついに小西康陽を引き寄せた、現時点での最新シングル。カップリングの“新しい恋のうた”は、曲名通りにconnieがピチカートや小倉優子など小西ワークスへの敬意をコラージュ……に止まらない作りが光る逸曲だ。〈やっと言ったな、コイツ! もう離れないから!〉のセリフにもニヤリとさせられる。

 

『Japan Idol File』 (2013)

64組ものアイドルを日本全国から選りすぐって収録したコンピ。ということで……Negiccoは2004年の非売品シングル“ニコニコ食育音頭”から〈園児編〉を提供している。“炭坑節”に乗せた微笑ましい一曲だが、食生活の改善を通じて聴き手の健康を願う内容は“アイドルばかり聴かないで”にも通じる(?)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年08月22日 15:30

更新: 2013年08月22日 15:30

ソース: bounce 357号(2013年7月25日発行)

ディスクガイド/出嶌孝次

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