INTERVIEW(3)―ギターがあったから今、此処にいるし、いろんな方と巡り逢うことが出来た。
ギターがあったから今、此処にいるし、いろんな方と巡り逢うことが出来た。
―前作『Amber』でも手作りのアートオブジェを制作していましたが、今回もアーティスト写真等でも使用されている青いギターオブジェを手掛けられたようですね。
「はい。色々やりましたね。紙を切って貼ったり、釘を打ったり。イラストはスプレーで描きました。今回ナミダ君ってキャラクターがいるんですけど、その子が活躍しています」
―初回限定盤に付属するスペシャルフォトブックは48Pというかなりボリュームのある仕上がりになっていますね。
「48ページ自分の写真ってどんだけナルシストなんだっていう(笑)。制作風景や、カッコつけてる姿、そして素の自分の姿も入ってます。スタッフさんとディスカッションしながら、その場その場で撮っていったのでこれもある意味手作りです。音と写真だけで伝えることが出来るのは今作だからこそだと思うので、手に取って頂いた方のイメージが膨らむような写真を選びました」
―通常盤にはボーナストラックとしてドボルザークの"遠き山に日は落ちて"が収録されていますが、これを選曲した理由は?
「僕が人生で初めて弾いた曲がこの曲だったんです。親戚のおじさんが僕にエレキギターをくれたのが15歳の時でした。たまたま学校の授業で “遠き山に日は落ちて”をリコーダーで吹いていたことがあって。それで、ドレミだけ教えてもらって、その場で弾けちゃったんですよ。それがそもそもギターを始める勘違いのきっかけでもあって思い出深い曲なんです。ギターアルバムは人生で初めてなので、最初の作品に人生で初めて弾いた曲をボーナストラックに入れることでまとまるかなと思って」
―今回もライブが行われますが、ジャズクラブでのライブということで前回とはまた雰囲気がガラッと変わるライブになりそうですね。
「僕自身、たまにジャズクラブにライブを観にいくことがあって、そこで食事やお酒を飲みながら音楽を聴く心地よさを知ったんです。自分自身もやってみたいと思ったし、ファンの方にも体験してもらいたいと思いました。ソロだから出来ることですしね。歌が無くても、楽しんでもらえるように色々考えています。楽しみにしていてください」
―では最後に、AKIHIDEさんにとっての表現の核であるギターはどんな存在ですか?
「最大級のおもちゃですね。おもちゃというと語弊があるかもしれませんが、今回このアルバムを作ったことでギターの面白さを改めて知ることが出来ました。そして師であり、友人でもあります。ギターがあったから今、此処にいるし、いろんな方と巡り逢うことが出来ました。もう無くてはならない存在ですね」
■ALBUM…『Lapis Lazuli』 now on sale!!
■song list
01.Birthday
02.Lapis Lazuli
03.Sayonara
04.Moon Dancer
05.Okinawa
06.Namida
07.Home
08.Rain
09.Lost
10.Battle
11.Tomorrow
[Bonus Track] 遠き山に日は落ちて(※通常盤のみ収録)
■Live……AKIHIDE Premium Night Show "Lapis Lazuli"
11/15(金)大阪 Music Club JANUS
11/16(土) 名古屋ブルーノート
11/22(金)、23(土・祝)東京 六本木STB139
12/5(木)東京 Zepp Tokyo ※追加公演
詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。
記事内容:TOWER+ 2013/11/10号より掲載