映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」~MUSIC BOX~
青木琴美原作の累計450万部を越す大ヒットコミック「カノジョは嘘を愛しすぎてる」がついに待望の映画化。単なる恋愛ストーリーではなく、本当の意味での音楽の在り方を改めて考えさせられるこの映画は、音楽と深く向き合った作品でもある。そんなストーリーを盛り上げる劇中歌たちがアルバムとしてリリースされる。
劇中から飛び出し、今秋にデビューしたCRUDE PLAYとMUSH&Co.のデビュー曲“サヨナラの準備は、もうできていた”と“明日も”も収録!
端正なルックスとキャッチーな楽曲で、 CDをリリースすれば必ずチャート1位に輝くという超人気バンドCRUDE PLAY。彼らは、ボーカル・坂口瞬(三浦翔平)、ギター・大野薫(水田航生)、ベース・小笠原秋(佐藤健)、ドラム・矢崎哲平(浅香航大)という、高校の同級生で結成された幼馴染みバンドであり、高校卒業と同時にメジャーデビューを果たすという、誰もが憧れるサクセスストーリーを歩んでいたバンドだった。しかし、デビュー直前に突然秋が、裏方にまわりCRUDE PLAYのすべての作詞と作曲を手掛けることを条件に脱退を申し入れ、代わりに1学年下の篠原心也(窪田正孝)が加入することとなったのだ。
「あの頃の僕は、大体が不機嫌だった―」
映画は、そんな秋の言葉から幕を開ける。少女漫画らしいキラキラとした恋愛物語が描かれていくのかと思いきや、物語は、CRUDE PLAY、ヒロイン・小枝理子(大原櫻子)がボーカルを務めることになるMUSH&Co.、カリスマ歌姫・茉莉(相武紗季)等が歌う楽曲を通して、その<不機嫌の理由>を教えてくれる。そう、つまりこの物語は、主人公の秋とヒロインの理子の恋愛をフィーチャーした恋愛ストーリーに留まること無く、本当の意味での音楽の在り方を、改めて考えさせられるモノでもあるのだ。それ故に、シーンごとに存在するサウンドや歌詞はとても重要な役割りを果たし、そこにある<言葉に出来ない心情>を、実に上手く描き出している。この映画の中にある音楽は、BGMとしてではなく、この物語の中心にあると言っても過言では無い。それは、12月18日にリリースされる、この映画の音楽プロデューサーを務める亀田誠治によって作られたサウンドストーリーアルバム『映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」~MUSIC BOX~』でも、しっかりと受け取ることが出来る。そこにはもちろん、この映画から飛び出し、今秋実際にデビューを果たした、CRUDE PLAYの“サヨナラの準備は、もうできていた”とMUSH&Co.の“明日も”も収録されている。
「CRUDE PLAYの新曲として劇中で歌われる“サヨナラの準備は、もうできていた”は、秋が茉莉との恋を歌詞にした失恋ソングなんです。原作にも映画の中にもシーンとして出てくる場面でもあることから、すごくリアルにそこに込められた秋の想いが伝わる曲だと思いますね」(三浦翔平)
「映画の中では、同級生のユウちゃん(君嶋祐一=吉沢亮)とソーちゃん(山崎蒼太=森永悠希)とバンドを組んで路上ライブをしていたところを、CRUDE PLAYが所属するレーベルの有名音楽プロデューサー・髙樹総一郎(反町隆史)にスカウトされ、MUSH&Co.と名付けられて“明日も”でデビューすることになるんですが、実際にも私たちは、MUSH&Co.として、この曲でデビューするんです。この曲は、オーディションの最終審査の課題曲だったこともあり、私にとってもすごく思い出深い曲ですし、まさに、私の<今>の気持ちを歌っているような、真っ直ぐなメッセージが詰まった1曲なんです。リズミカルなメロディと前向きさがMUSH&Co.にピッタリだと思います」(大原櫻子)
今作には、CRUDE PLAYのデビュー曲として書かれた“卒業”や、MUSH&Co.になる前のバンド名ハッポ☆スチロールズで歌われている“うたうたいのうた”も収録されているのだが、そこには、<プロ>として歌うことになる前のそれぞれの想いが、素直な言葉と初々しいメロディで表現されている。
さらに、このアルバムの1曲目を飾る、尖ったロックチューン“INSECTICIDE”は、大ブレイクしたCRUDE PLAYのアルバムの表題曲として作られたモノ。この曲は、自分に嘘を付くことが出来ずに脱退という道を選んだ秋と、自分の意思ではなく加入することになった心也の音楽人としてのプライドを感じさせるベースの音で始まる楽曲となっていたりもするのだ。そこには、自らもベーシストである亀田誠治のこだわりも感じさせられる。映画の公開直後にリリースされるこのアルバムは、映画のシーンをはっきりと蘇らせるのはもちろんのこと、音楽アルバムとしても純粋に楽しませてくれる1枚に仕上がっていると言えるだろう。
■Album……映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」~MUSIC BOX~12/18on sale!!
■Songlist
01.INSECTICIDE / CRUDE PLAY
02.明日も / MUSH&Co.
03.サヨナラの準備は、もうできていた / CRUDE PLAY
04.卒業 / CRUDE PLAY
05.うたうたいのうた / ハッポ☆スチロールズ
06.明日も(アコースティック ver.)/ 小枝理子&篠原心也
07.祈り / 茉莉
08.卒業(アコースティック ver.)/ 小枝理子&小笠原秋
09.ちっぽけな愛のうた / 小枝理子&小笠原秋
<ボーナストラック>
10.春姉ちゃんを幸せにしなかったらぶっ飛ばすの歌 / 小笠原秋
【初回限定盤DVD】
・「INSECTICIDE」ミュージックビデオ
・「明日も」ミュージックビデオ(デビューライブ ver.)
■映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』 12/14(土)ロードショー
「一目惚れって信じますか?」
【ストーリー】
天才サウンドクリエーターであり、大人気バンド〈CRUDE PLAY〉の元メンバーである小笠原秋は、ビジネスとしての音楽の世界に嫌気が差し、自分の現状にもつまらなさを感じていた。そんな時、ふと気まぐれに女子高生・小枝理子に声をかけ、自分の正体を隠したまま付き合い始める。最初は軽い気持ちだった秋も、理子の純粋な想いに惹かれ、真剣に付き合うように。そんな折、理子が〈CRUDE PLAY〉のプロデューサーでもある高樹総一郎からスカウトされ、デビューすることに。実は理子は、天性の歌声の持ち主だった。理子の夢の実現が近づくにつれ、秋と理子の、嘘から始まった恋が大きく動き始める。
<キャスト>
佐藤健
三浦翔平 / 窪田正孝 / 水田航生 / 浅香航大 / 吉沢亮 / 森永悠希
大原櫻子
谷村美月 / 勝村正信 / 相武紗季 / 反町隆史
<スタッフ>
原作:青木琴美「カノジョは嘘を愛しすぎてる」
( 小学館「月刊Cheese!」連載)
監督:小泉徳宏 脚本:吉田智子 / 小泉德宏
音楽プロデューサー:亀田誠治 音楽:岩崎太整
(C)2013青木琴美・小学館/「カノジョは嘘を愛しすぎてる」製作委員会
記事内容:tower+ 2013/12/10&1/10合併号より掲載