古楽演奏の権威として知られる鍵盤奏者、グスタフ・レオンハルトが死去
古楽演奏の世界的権威として知られるオランダの鍵盤奏者、グスタフ・レオンハルトが1月16日、アムステルダムで亡くなったことがあきらかとなった。享年83歳。
50年にチェンバロ奏者としてデビューしたレオンハルトは、主にバロック時代の作品に取り組み、その時代の演奏法などを研究。古楽復興運動の中心人物として活躍した。なかでもバッハの作品の演奏で知られ、指揮者でチェロ奏者のニコラウス・アーノンクールと協力してバッハのカンタータ全集を録音。67年制作の映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」ではバッハを演じた。これまでに幾度も来日しており、昨年にも日本でコンサートを行ったが、同年12月に演奏活動からの引退を発表したところだった。
謹んでご冥福をお祈りいたします。