コンセプト・アルバム
コンセプト・アルバム
あるテーマ、またはストーリーに沿った楽曲によってプログラミングされたLP、CDをコンセプト・アルバムと呼びます。カラヤンはこうしたレコードを作る名人でした。
プロムナード・コンサート(モノラル録音)
カラヤンが名物プロデューサー、レッグとともに制作。「たゆとうような歌わせ方、なめらかなフレージング、美しくブレンドされた響き、スケーターズ・ワルツの最高の演奏がここにある」(山崎浩太郎)演奏の見事さに加え、一夜のコンサートを想定したプログラミングが見事です。(OPK7020)
プロムナード・コンサート(ステレオ再録音)
カラヤンが名物プロデューサー、レッグとともに制作。スケーターズワルツ、ラデツキー行進曲、軽騎兵、天国と地獄・・・と名曲を集めた企画はLPレコード初期に大ヒット。全く同じ曲目でステレオ再録音されたのがこの盤です。《軽騎兵》序曲の録音は昭和40~50年代に小学校の鑑賞教材に使われたことがあるので、知らず知らずのうちに聴いている方もいらっしゃるかも知れません。(WPCS12680)
リスト《前奏曲》とスメタナ《モルダウ》
1967年録音。LP時代はA面にリストの2曲、B面にリストの作曲技法から影響を受けたスメタナを並べ、かつB面の《高い城》冒頭主題が2曲目の《モルダウ》のコーダで再現することを見込んだ、カラヤンのプログラミングの妙が光る1枚!(UCCG4640)
カラヤン/オペラ名曲集
「カラヤン/オペラ間奏曲集」のオリジナル・ジャケを使用。ただ、曲目は間奏曲に限らずオペラの名曲を選りすぐったもので、タイースの瞑想曲、時の踊り、軽騎兵、天国と地獄、とクラシック入門、カラヤン入門に好適な1枚となっています。(UCCG5344)
カラヤン/舞踏への招待
1970,71年録音。19世紀のヨーロッパ音楽の流れが1枚のCDで辿ることができ、かつ作品が踊りの音楽で統一される、という憎らしいくらい上手い選曲です。LP時代の帯には「心憎い選曲、そして演奏」と書かれていました。まさにその通り!(4746172)
カラヤン/オペラ間奏曲集
1967年録音。オペラの中のオーケストラの聴かせ所を集めたアルバムで、カラヤンはこうした選曲で4度録音しています。中でもこの1枚は選曲、演奏、録音が揃った名盤として知られています。オリジナル選曲通りのCD化。(4777163)
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カテゴリ : Classical
掲載: 2018年04月05日 00:00