すべて初出!NHK名演奏家幻のライヴ・シリーズ第3弾
掲載: 2013年11月13日 15:14

大好評の「NHK名演奏家幻のライヴ・シリーズ」第3弾はリヒテルとオボーリン。同世代で旧ソ連を代表するピアニストが東京で残した貴重な音源が日の目をみます。
大好評の「NHK名演奏家幻のライヴ・シリーズ」、第3弾はリヒテルとオボーリン。ともに同世代で旧ソ連を代表するピアニストながら、20世紀後半を代表する大ピアニストとなったリヒテルと、教師として名声を得たオボーリンという、まったく対照的な後半生を送りました。その両者が東京で残した貴重な音源が日の目をみます。どちらも神業ですが、霊感あふれるリヒテルと、どこも曖昧なところのない完璧なオボーリン、ロシア・ピアニズムの粋をお楽しみください。
(キングインターナショナル)
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リヒテルが日本家屋で行なった幻のコンサートが日の目をみる。
リヒテル幻の東京リサイタル
録音嫌いだったリヒテルの芸術は、ライヴで味わうしか術がありませんが、最高の演奏が高音質で残されていました。1984年3月27日に、東京都文京区にある蕉雨園で行われた「幻の東京リサイタル」。当時69歳のリヒテル円熟芸を味わえます。
蕉雨園は明治30年(1897)建造の宮内大臣田中光顕伯の邸宅だった純日本家屋。ここを気に入ったリヒテルたっての希望でピアノが運ばれ、コンサートが催されました。このコンサートは一般公開ではなく、招待客のみのごく小さなものでしたが、NHKが収録してテレビ放映され、非常な話題となりました。
ドビュッシーの前奏曲集第1巻から10曲も披露。全曲でないのが残念ではありますが、これだけまとめて、しかも高音質で聴くことができるのは、まさに奇跡と申せましょう。いずれも絶品なうえ、「西風の見たもの」などでは往年の凄まじいテクニックを披露してくれます。
ハイドンの2篇のソナタも神業。あまりの凄さに曲の終りまで身動きもとれないほど。リヒテル最良の魅力と凄さをあますところなく収めた、ピアノ音楽録音の宝の出現です。
【曲目】
1.ハイドン:ピアノ・ソナタ第24番ニ長調 Hob.ⅩⅣ.52
2.同:ピアノ・ソナタ第32番ロ短調 Hob.ⅩⅣ.32
3.ドビュッシー:「前奏曲集第1巻」~デルフィの舞姫たち/帆/野を渡る風/音とかおりは夕暮れの大気に漂う/アナカプリの丘/雪の上の足跡/西風の見たもの/とだえたセレナード/沈める寺/パックの踊り
4.同:「映像第1 集」~水に映る影
【演奏】
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
【録音】
1984年3月27日 蕉雨園(東京都文京区)ライヴ
STEREO
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オボーリンの凄さ再認識。ロシア・ピアニズム最良の記録がここに。
レフ・オボーリン1963年2月東京録音
レフ・オボーリン(1907-1974)は旧ソ連を代表するピアニストのひとり。同世代のリヒテルとギレリスの強烈な個性に隠れてしまったものの、1927に行なわれた記念すべき第1回ショパン国際コンクールで優勝した超実力派。オイストラフとの共演や、モスクワ音楽院教授(アシュケナージの師)として有名で、ソロ演奏に接することが難しいためその凄さを正当に認識されていない感があります。
そのオボーリンが1963年2月に作曲家ハチャトゥリヤンらと来日した際、NHKがセッション収録した貴重なソロ音源が残っていました。アシュケナージそっくりの美音と、バッハやベートーヴェンの大作で見せる曖昧さの全くない巨大な構成力と技巧、同世代のショスタコーヴィチやハチャトゥリヤン作品での驚くべき説得力など、ただただ唖然とする凄さ。真のロシア・ピアニズムを堪能できます。
当時のプログラム、批評も収録。史料としても価値があります。
【曲目】
1.J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV903
2.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
3.ショパン:マズルカ第25番ロ短調Op.33の4/マズルカ第51番イ短調(遺作)
4.ラフマニノフ:前奏曲集Op.32~第10番ロ短調/第5番ト長調/第12番嬰ト短調
5.ショスタコーヴィチ:24の前奏曲Op.34~第10番嬰ハ短調/第22番ト短調/第12番嬰ト短調
6.ハチャトゥリヤン:トッカータ
【演奏】
レフ・オボーリン(ピアノ)
【録音】
1963年2月1日 NHK
MONO
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