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来日記念!ビアンカ・ジスモンチ、トリオ・アルバムが国内盤で登場

Bianca Gismonti Trio

 

エグベルト・ジスモンチの娘という肩書きももはや不要。ピアニスト/コンポーザーとしてブラジル音楽シーンを牽引する才媛が、自身のトリオを率いて録音したアルバム『プリメイロ・セウ』が正規ライセンス国内盤として来日記念発売。

ブラジル音楽の多彩なリズム、クラシックの端正かつ現代的なハーモニー、ジャズの自由なイマジネーションを変幻自在に織りこむ鬼才っぷりは父親譲り。しかしそこに、キース・ジャレットや上原ひろみ、ティグラン・ハマシアンをフェイヴァリットにあげるビアンカならではの感性がフレッシュかつ瑞々しくほとばしる。

繊細かつダイナミック、そして美しいその容姿からは想像もつかない力強いリズムと自由奔放なピアノ演奏が全編に渡って聴ける本作は、南米音楽ファンはもちろん、刺激的なサウンドを求めるジャズ・リスナーにもぜひ聴いてもらいたい。

国内盤ライナーノーツ:柳樂光隆

【来日公演】
10月10日(月・祝) 福岡 SHIKIORI
10月12日(水)・13日(木) 東京 コットンクラブ

 

 

【ビアンカ・ジスモンチ】
リオデジャネイロ出身のピアニスト/作曲家。偉大な音楽家、エグベルト・ジスモンチを父に持つ。豊かな音楽環境の下に育ち、ブラジルのフォルクローレ、クラシック、現代音楽、ジャズ等、様々な要素を取り入れた独自の音楽的世界を作り上げる才能を開花させた。05年にクラウディア・カステロ・ブランコと共にピアノデュオ“GISBRANCO”を結成しこれまでに2枚のアルバムを発表している。近々リリースされる次作は、シコ・セザールの詩を題材に、親交の深いアンドレ・メマーリのスタジオで製作。ジャキス・モレレンバウム、モニカ・サウマーゾ、セルジオ・サントス、そしてセザール、メマーリ等、多数のゲストを迎えている。

13年には全曲自作のアルバム『Sonhos de Nascimento(誕生の夢)』をソロ名義で発表。ナナ・ヴァスコンセロス、ユリ・ポポフなど尊敬する音楽家をゲストに迎え、自らの音楽史・音楽観を家族や友人たちに捧げる形でまとめ上げ、作曲家としての能力を結実させた。翌年、このアルバムのプロデューサー/ドラマーのジュリオ・ファラビーニャ、ベーシストのアントニオ・ポルトとトリオで来日。繊細かつダイナミックなピアノ演奏には、美しい容姿からは意表を突く、力強いリズムと自由奔放なインプロビゼーションもあり、観客を唸らせた。

掲載: 2016年09月21日 14:48