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2016年来日記念盤!グレン・ミラー・オーケストラ名演22曲を収録した豪華盤

Glenn Miller Orchestra

 

グレン・ミラーの実質の活動は、オーケストラを結成した1937年から第二次世界大戦の兵役に就いた1942年までの5年に満たない歳月であった。中でも最も輝いた時期は1939年から1942年のわずか3年間で、それは「グレン・ミラーの時代」だったとすら言う人がいるほどヒット曲を量産した。

ミラーが自己のバンドを結成し、バンド・リーダーとして活動を開始したのは1937年で、ツアーの合間を縫ってニューオリンズとダラスでそれぞれデッカとブランズウィックにほんの数曲レコーディングした。レコードは翌年発売されたがほとんど売れず、大晦日のニューヨークのヴェランシア・ボールルームの仕事を最後にバンドは解散した。ミラーはバンドの失敗を検証し、すぐに次のバンドの構想を練った。クラリネットに主旋律を任せ、テナー・サックスに低い音でその旋律をなぞらせ、残った3本のサックスでハーモニーをつける。こうすることでサックス・セクションがバンドの中で強調されるユニークなサウンドが出来上がり、他のバンドとは一線を画す個性的なバンドになるとミラーは確信した。この構想をもとに1939年3月にグレン・ミラー・オーケストラは誕生した。

そのクラリネットがサックス・セクションをリードする独特のサウンドで、「サンライズ・セレナーデ」、「ムーンライト・セレナーデ」、「虹の彼方に」など17曲が年間トップ10に入るヒットを記録。さらに翌年の1940年に入ると、「タキシード・ジャンクション」が発売後1週間で11万5千枚を売り上げ、「ペンシルベニア6-5000」、「星に願いを」、「イマジネーション」など実31曲が年間トップ10に入り、「イン・ザ・ムード」と「タキシード・ジャンクション」がグラミー賞の“ホール・オブ・フェイム”に選出された。グレン・ミラー・オーケストラの快進撃は続き、1911年には映画『銀嶺セレナーデ』でオーケストラが出演し、劇中で奏でられた「チャタヌーガ・チュー・チュー」がミリオン・セラーとなった。1942年にミラーが兵役に就くまでグレン・ミラー・オーケストラは全米で最高の人気を誇った。兵役後はアーミー・エアフォース・オーケストラを率いて戦地の慰問演奏などでも活躍した。しかし、1944年12月15日の戦時中に英仏海峡をフランスに向け飛行中に行方不明となり帰らぬ人となってしまった。

日本では戦後、進駐軍によってもたらされたダンス・バンドによる音楽が一大ブームを巻き起こし、中でも一番人気だったのがグレン・ミラー・オーケストラだった。後の1954年の伝記映画『グレン・ミラー物語』も人気に拍車をかけ、日本で公開されると全国各都市にダンス・ホールが作られるようになるほどのヒットとなった。

ミラーの死後もオーケストラは存続し、結成から80年近く経とうとしている現在でも、デジタル録音された新しいCDの販売や、時には年間300回を超えるコンサートも行っているという。世界各国でのコンサートやアルバムのリリースによってグレン・ミラー・サウンドは色褪せることなく、むしろ新たな輝きを放ってファンを魅了し続けている。日本にも毎年のように訪れ、全国各地でのコンサートで観客に万雷の喝采で迎えられている。それは、まさに永遠不滅のものと言えよう。

解説・歌詞付

【収録曲】
1. 真珠の首飾り
2. イン・ザ・ムード
3. ペンシルベニア6-5000
4. チャタヌーガ・チュー・チュー
5. 茶色の小瓶
6. アメリカン・パトロール
7. カラマズーの娘
8. タキシード・ジャンクション
9. スターダスト
10. リンゴの木陰で
11. ダニー・ボーイ
12. ヴォルガの舟歌
13. ドリーム
14. ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン
15. 身も心も
16. アイ・ノウ・ホワイ
17. 虹の彼方に
18. 星に願いを
19. ムーン・ライト・セレナーデ
20. ジングル・ベル
21. 雪も風も友達だ
22. クリスマス・ソング

【2016年来日公演日程】
11月25日 神奈川・相模女子グリーンホール
11月27日 愛知・中日劇場
11月29日 ビルボードライブ大阪(①17時30分~ ②20時30分~)
11月30日 山口・山口市民会館
12月 2日  岩手・一関文化センター
12月 4日 宮城・仙台市民会館
12月 5日 京都・ロームシアター京都
12月 6日 大阪・大阪フェスティバルホール
12月11日 神奈川・よこすか芸術劇場
12月12日 石川・石川県立音楽堂
12月14日 東京・オーチャードホール
12月15日 三重・三重県文化会館
12月16日 兵庫・神戸文化ホール

掲載: 2016年10月31日 14:17