優秀録音多数!ルイ・フレモー&バーミンガム市交響楽団録音全集(12枚組)
フランスの名指揮者フレモーの黄金時代の録音が遂にワン・ボックスにまとめられました。フレモーと言えば、若き日にモンテカルロ国立歌劇場の首席指揮者を務め、首席フルート奏者に夭折の名手、加藤恕彦(1937~1963)を招いたことでも知られています。また1967年の初来日以降、たびたび日本を訪れ名演奏を聴かせてくれました。彼の絶頂期は1969年から1978年までのバーミンガム市交響楽団音楽監督時代でしょう。英EMIへの数多くの録音は、プレヴィン指揮ロンドン交響楽団、ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団とともに同レーベルの柱でした。その知的でみずみずしい演奏はバーミンガム市交響楽団の国際的な名声を高めました。また、アナログ末期の英EMIの優秀録音もオーディオ・ファンの間で話題を呼びました。今回のBOXでは、全てオリジナル・アナログ・マスターテープより24bit/96kHzリマスターが行われるとのことなので、同コンビの名演と英EMIの優秀録音をともに満喫できるものとなることでしょう。(タワーレコード)
フランスの指揮者、ルイ・フレモー(Louis Fremaux, 1921年8月13日-)は、1956年から1965年まで、レーニエ3世の依頼でモンテカルロ歌劇場管弦楽団の首席指揮者、1969年から1971年までオーケストラ・フィルハーモニック・ローヌ=アルプス(現リヨン国立管弦楽団)の最初の音楽監督を務めました。また同時に1969年から1978年までバーミンガム市交響楽団の音楽監督にも就任。同交響楽団の名声が高まるのを見届けた後、サイモン・ラトルに役目を引き継がせました。その後は1982年までシドニー交響楽団の首席指揮者を務めました。バーミンガム市交響楽団の歴史の中で、これほどフランス音楽を積極的に演奏したことは他の英国オーケストラにはなく、ラトルが「世界で最高のフランス音楽を奏でるオーケストラ」と絶賛しました。フレモーは、1956年にはエラートへ、ジャン・ジルのレクイエムを最初に録音して以来多数のフランス・バロック作品の録音を残していますが、このボックスではバーミンガム市交響楽団との録音を収録したもので、すべてオリジナル・マスターテープより、24bit/96kHzリマスターが行われております。
(ワーナーミュージック・ジャパン)
『ルイ・フレモー/バーミンガム市交響楽団録音全集』
【曲目】
【CD1-2】
ベルリオーズ :
1) 『レクイエム (死者のための大ミサ)』Op.5 H.75
~ ロバート・ティアー(テノール), バーミンガム市交響楽団合唱団[録音]1975年
2) 序曲『ローマの謝肉祭』Op.9 H.95,
3) 『ハムレット』の終幕のための葬送行進曲 Op.18-3 H.103,
4) 劇的物語『ファウストの劫罰』より3つの管弦楽曲Op.24 H.111,
5) 歌劇『ベンヴェヌート・チェッリーニ』より大序曲H.76b,
6) 歌劇『トロイアの人々』より「王の狩と嵐」「トロイ人の行進」
~バーミンガム市交響楽団合唱団[録音]1974-1975年
【CD3】
マスネ:
1) 歌劇『ル・シッド』よりバレエ組曲,
2) 組曲『絵のような風景』,
3) オラトリオ『聖処女』より前奏曲「聖処女の永眠」,
4) ビゼー:『ローマ』
[録音]1971, 1974年
【CD4】
ラロ:
1)『スペイン交響曲』Op.21~ヤン・パスカル・トルトゥリエ(ヴァイオリン),
2) 『チェロ協奏曲ニ短調』~ポール・トルトゥリエ(チェロ),
3) サン=サーンス:『チェロ協奏曲イ短調』 Op.33~ポール・トルトゥリエ(チェロ)
[録音]1974-1975年
【CD5】
1) ビゼー:『交響曲ハ長調』,
2) サン=サーンス:『交響曲第3番ハ短調』Op.78,
3) アンリ・リトルフ:『交響的協奏曲第4番ニ短調』Op.102より「スケルツォ」
[録音]1974, 1972, 1971年
【CD6】
フォーレ:
1)『レクイエム』Op.48,
2)『ラシーヌ讃歌』Op.11,
3)『バラード』Op.19
~ブライアン・レイナー・クック(バリトン:1), ノルマ・バロウズ(ソプラノ:1), ジョン・オグドン(ピアノ:3&4), バーミンガム市交響楽団合唱団
[録音]1977年
4) サン=サーンス:『動物の謝肉祭』[録音]1971年
【CD7】
サン=サーンス:
1)『白鳥』,
2)『カプリース Op.52-6』(イザイ編),
3)『ノアの洪水』より前奏曲,
4) カプリス・ワルツ『ウェディング・ケーキ』Op.76,
5) 『アレグロ・アパッショナート』Op.43,
6) 交響詩『死の舞踏』Op.40,
7) シャブリエ:狂詩曲『スペイン』,
8) ドビュッシー:『牧神の午後への前奏曲』,
9) デュカス:交響的スケルツォ『魔法使いの弟子』,
10) ラヴェル:『ボレロ』~ヤン・パスカル・トルトゥリエ(ヴァイオリン:2,3), ポール・トルトゥリエ(チェロ:1)
[録音]1973-1974年
【CD8】
イベール:
1)『室内管弦楽のためのディヴェルティスマン』,
2)『海の交響曲』,
3)『バッカナール』,
4)『ルイヴィル協奏曲』,
5)『ボストニアーナ』,
6) オネゲル:『パシフィック231』
[録音]1973, 1975年
【CD9】
プーランク:
1)『グローリア』FP.177,
2)『ピアノ協奏曲』FP.146,
3) バレエ組曲『牝鹿』,
4) サティ(ドビュッシー編):『ジムノペディ第1 &3番』
~ノルマ・バロウズ(ソプラノ:1), クリスティーナ・オルティス(ピアノ:2), バーミンガム市交響楽団合唱団(1)
[録音]1976, 1973年
【CD10】
ウォルトン:
1)『ファサード』組曲より抜粋,
2)『グローリア』,
3) 戴冠式行進曲『宝玉と王のつえ』,
4)『テ・デウム(エリザベス2世の戴冠式)』,
5) 戴冠式行進曲『王冠』~バーミンガム市交響楽団合唱団(2, 4)
[録音]1976年
【CD11】
1) ウォルトン:バレエ音楽『賢いおとめたち』組曲,
ジョン・マッケイブ:
2)『夜と夜明け』,
3)『交響曲第2番』~ジル・ゴメス(ソプラノ:2)
[録音]1972, 1976年
【CD12】
1) レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装をつけろ」,
2) プッチーニ:歌劇『ボエーム』より「冷たい手を」,
3) ビゼー:歌劇『カルメン』より「花の歌」,
4) ビゼー:歌劇『美しきパースの娘』より「誠実な恋人の声」,
5) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」,
6) プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」,
7) サリヴァン:喜歌劇『ゴンドラの船頭達』より「輝く瞳」,
8) レハール:喜歌劇『パガニーニ』より「僕は女にいっぱいキスをしたけど」,
9) レハール:喜歌劇『フラスキータ』より「青空をしとねに」,
10) レハール:喜歌劇『フレデーリケ』より「乙女、私の乙女」,
11) J.シュトラウス2世:喜歌劇『ヴェネツィアの一夜』より「来たれ!ゴンドラ」,
12) レハール:喜歌劇『ほほえみの国』より「君は我が心のすべて」,
オッフェンバック:
13) 喜歌劇『地獄のオルフェ』序曲,
14) 喜歌劇『ジェロルスティン大公妃殿下』序曲,
15) 喜歌劇『美しきエレーヌ』序曲,
16) 喜歌劇『青ひげ』序曲,
17) 喜歌劇『パリの生活』序曲 ~ デイヴィッド・ヒューズ(テノール:1-12: 英語歌唱)
[録音]1970, 1972年
【演奏】
ルイ・フレモー(指揮)
バーミンガム市交響楽団
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2017年02月21日 00:00