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英テスタメントよりイダ・ヘンデル絶頂期のヴァイオリン小品集希少盤2枚がLP復活!

イダ・ヘンデルLP

現代ヴァイオリン界の“女王”、イダ・ヘンデル(1928~)が1970年代に英EMIに録音した2枚の小品集が、テスタメントよりオリジナル装丁でLPレコードとして復活します。ともにLPコレクターが探し回っている希少盤だけに話題騒然間違いなしです!

1枚目はイタリア古典の作曲家たちが作曲したヴァイオリン曲を後のロマン派の名ヴァイオリニストたちが編曲したものを集めた『クラシカル・リサイタル』。イギリスでは1977年7月に英EMI ASD3352としてLPレコードで初登場したもので、日本でも東芝EMIよりLPで発売されました(Angel EAC80389【廃盤】)。日本盤はジャケットデザインを全く変えて発売され、かつ英テスタメントが2002年に世界初CD化した際も彼女のモノクロ写真にデザインが変更されたため、オリジナル・ジャケットは約40年振りの復活となります。曲目はプロにとっても学習者にとってもヴァイオリンの定番曲だけに、名伯楽カール・フレッシュ門下の彼女の演奏は技術的にも内容的にも高度に模範的であり、かつ「高みをめざし美をねらう」彼女の芸術的気品の高さも味わえる素晴らしい名演となっています。英EMIアビイロード・スタジオでのステレオ・アナログ録音も、こうした作品と演奏の特質をあますところなく伝えてくれます。

 

2枚目はイダ・ヘンデルお得意のアンコール・ピースを集めた『ブラヴィッシマ』です。イギリスでは1980年5月に英EMI ASD3785としてLPレコードで初登場しました。ところが当時、このレコードの日本盤は発売されなかったため、日本の愛好家にとって長く「幻の名盤」の時期が続きました。彼女のコレクターは廃盤となったイギリス盤LPレコードを探すより、この名盤を聴くすべが無かった訳です。英テスタメントによる2002年の世界初CD化により、ようやく普通に聴けるようになりました。ただ、ジャケット・デザインは彼女のモノクロ写真に変更されたため、オリジナル・ジャケットは37年振りの復活となります。彼女のリサイタルへ行くと、英語でかるく冗談を言ったあとアンコールを2~3曲必ず弾いてくれるのですが、その上手さと楽しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。その爽快感と愉悦感がこの1枚には満ちあふれています。英EMIアビイロード・スタジオでの録音も飛び切りの美しさです!
(タワーレコード)

 

イダ・ヘンデルLP

『イダ・ヘンデル/クラシカル・リサイタル』

【曲目】
コレッリ:ラフォリア(クライスラー編)
ナルディーニ:ソナタ(フレッシュ編)
タルティーニ:ソナタト短調《悪魔のトリル》(クライスラー編)
ヴィターリ:シャコンヌ(ダーフィト編)

【演奏】
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)

【録音】
1976年3月30日、4月2&8日、アビイロード・スタジオでのステレオ・アナログ録音
(P)John Willan
(E)Christopher Parker


イダ・ヘンデルLP

『ブラヴィッシマ~イダ・ヘンデル・フェイヴァリット・ヴァイオリン・アンコール集』
【曲目】
パガニーニ:ラ・カンパネッラ 作品7
シューベルト:アヴェ・マリア
サラサーテ:ハバネラ 作品21の2
ラヴェル:バネラ形式の小品
ドヴォルザーク:わが母の教えたまいし歌
コープランド:「ロデオ」~踊り
タルティーニ:アンダンテ・プレスト
サラサーテ:サパテアード 作品23の2
メンデルスゾーン:歌の翼に
ウェーバー:ロシアの歌&ロンド
アルフテル:ジプシーの踊り
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲

【演奏】
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
ジェフリー・パーソンズ(ピアノ)

【録音】
1978年9月18~19、26日、アビイロード・スタジオでのステレオ・アナログ録音
(P)John Fraser
(E)Neville Boyling

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP

掲載: 2017年02月23日 12:00