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トニー・アレン (Tony Allen)、ブルーノート・デビュー・アルバム『The Source』

Tony Allen

本作が、常にジャズの第一線を築いてきたBlue Noteからリリースされるというのは非常に意義深い。というのは本作は、レーベルのクラシックな時代を描いているのと同時に現在ならではのイノヴェーティヴな面を持っている作品だから。このアルバムは、 アルフレッド・ライオンとマルクス・マルギュスというレーベルの創始者から受け継いだ徳の哲学の教えに従って完璧な完全性を持つ聴覚的な美しさ、独占的なアナログ技術を使った音楽の忠実な再現を実現。そして、Blue Noteのハイブリッド性も反映。本作品のジャズは、アフリカにある源に私たちをいざない、元気にしてくれる魅惑的な作品。

トニー・アレン本人もベスト・アルバムと自負する本作、もちろんその背景のストーリーも豊富。本作はトニー・アレンのミュージシャンとしてもアートの源を紹介してくれる、20世紀後半のナイジェリアに。

2017年初頭にアート・ブレイキーのトリビュート盤EPをリリース、そこからアルバムの準備を整えた。アフリカ、アメリカそしてもっと違うものも取り入れて音楽的にも精神的にももっと深い旅ができる作品を目指し、2009年のアルバム『Secret Agent』以来一緒に演奏しているサックス奏者Yann Jankielewiczと共に曲を書きアレンジも手掛けた。彼らは2人でLester Bowie、Charles Mingus、Art Blakey、Gil Evansなどのアルバムを聴き、アルバムの向かう方向性を決めた。「トニーはミュージシャン・アーキテクト(音楽建築家)という稀な才能を持った人で、少し聴いただけでドラム・パターンをどう構築すべきか知っているんだ。音を出す前からどの楽器の音も聴くことができるんだよ。」とYann。デーモン・アルバーンがキーボードで1曲"Cool Cats"で参加!

 

掲載: 2017年08月07日 10:27