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ジョルジュ・プレートルが1967年~82年にかけてRCAに残した全録音『コンプリートRCAアルバム・コレクション』(12枚組)

プレートル

1924年生まれで、惜しくも今年2017年1月に亡くなった、フランスの巨匠指揮者ジョルジュ・プレートル。特にマリア・カラスとの共演やパリ・オペラ座音楽監督としての業績に代表されるオペラ指揮者としての卓越した手腕は周知の通りですが、シュトゥットガルト放送響首席も務めた長いキャリアの割には、体系的なオーケストラ録音に恵まれていませんでした。

当ボックスは、プレートルが1967年~82年にかけてRCAに残した全録音を一つのボックスに集大成したものので、アンナ・モッフォ、モンセラ・カバリエ、そしてカルロ・ベルゴンツィらを起用し、アナログ時代の名盤・名録音としてオペラ・ファンには名高いオペラ全曲盤『ランメルモールのルチア』、『椿姫』のほか、オーケストラをバランス良く鳴らし山場の造り方も老練な落ち着きのあるシベリウスの交響曲、ワイセンベルク、ウート・ウーギを見事にサポートした協奏曲、スタインバーグ時代のボストン響にミュンシュ時代のドラマとエネルギーを注入するかのような「幻想交響曲」、名プロデューサー、チャールズ・ゲルハルトが手がけたデジタル初期の「ツァラトゥストラ」の緻密かつ豪胆な演奏も収録しています。
いずれもオペラの指揮で鍛え上げられた即興的なテンポの揺らしや独特の表情の強調、そして作品をドラマティックかつスケール雄大に描き上げているのが特徴。プレートルの類まれな個性が刻まれた演奏ばかりです。
各ディスクは初出LPのデザインによる紙ジャケットに封入され、厚紙製クラムシェル・ボックスに封入されています。
(ソニーミュージック)
【収録予定曲】
《CD1-2》
ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』(全曲)
アンナ・モッフォ(ルチア)、カルロ・ベルゴンツィ(エドガルド)
マリオ・セレーニ(エンリーコ)、エツィオ・フラジェルロ(ライモンド)
コリーナ・ヴォッツァ(アリーサ)、他
RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団
[録音]1965年
《CD3-4》
ヴェルディ:歌劇『椿姫』(全曲)
モンセラート・カバリエ(ヴィオレッタ)
カルロ・ベルゴンツィ(アルフレード)、シェリル・ミルンズ(ジェルモン)、他
RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団
[録音]1967年
《CD5》
シベリウス:
1) 交響曲第5番 変ホ長調 Op.82
2) 交響詩「夜の騎行と日の出」Op.55
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
[録音]1967年
《CD6》
1) グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より「愛の神よ 私の魂に戻しておくれ」
2-3) ドニゼッティ:歌劇『アンナ・ボレナ』より「あの女はエンリーコの妻である前にパーシーの妻だった!」「あるべき美徳に従わない」
4-5) ドニゼッティ:歌劇『ファヴォリータ』より「これは本当なの」「私のフェルナンド」
6) ベルリオーズ:歌劇『ロメオとジュリエット』より「忘れようのない初めての熱狂よ」
7) ベルリオーズ:歌劇『ファウストの劫罰』より「燃える恋の思いに」
8-9) グノー:歌劇『サッフォー』より「私は誰?」「わが不滅の竪琴よ」
10) マスネ:歌劇『ウェルテル』より「ウェルテル!この胸の内を誰が言えましょう」
11) サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』より「あなたの声で心は開く」
シャーリー・ヴァーレット(メゾ・ソプラノ)
RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団
[録音]1968年
《CD7》
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調Op.30
アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
シカゴ交響楽団
[録音]1967年
《CD8》
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
[録音]1967年
《CD9》
ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」Op.16
ワルター・トランプラー(ヴィオラ)
ロンドン交響楽団
[録音]1968年
《CD10》
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
ボストン交響楽団
[録音]1969年
《CD11》
1) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
2) ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
ウート・ウーギ(ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団
[録音]1982年
《CD12》
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
フィルハーモニア管弦楽団
クロストファー・ウォーレン=グリン(ヴァイオリン)
[録音]1983年

【演奏】
ジョルジュ・プレートル(指揮)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2017年09月01日 00:00