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『激ロック』スペシャルコーナー【7月レコメンドアイテム】

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VICTORIUS / 『Dinosaur Warfare - Legend Of The Power Saurus』
GENRE:POWER METAL

劇的悶絶メタル・バンド、VICTORIUS
ジャーマン・メタルの未来を担う彼らの初コンセプト・アルバム!

ジャーマン・メタル期待の星、VICTORIUSの新作が日本盤で登場だ。今作は新曲6曲に加え、輸入盤のみだった前作『Heart Of The Phoenix』から4曲追加され、改めて日本のマーケットに切り込もうとする野心が窺える。内容的には、地球を守る恐竜と、宇宙からやってきたエイリアンとの聖戦を描いた初のコンセプト作となった。ジャケのアートワークは彼らの音楽性を的確に表しており、恐竜の鳴き声やレーザー光線が飛び交う音の仕掛けも実にユニーク。サウンド的にはメロディック/パワー/シンフォニック・メタル好きならグッと引き込まれること間違いナシ。キャッチーなわかりやすいメロディも素晴らしく、コミックとメタルの融合という今作の世界観を華やかに彩っている。楽曲のクオリティも非常に高い。

荒金 良介【ライター推薦】

 

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DAUGHTRY / 『Cage To Rattle』
GENRE:ROCK

豪華絢爛なアメリカン・ロック!

アルバム・セールス800万枚を超えるモンスター・バンドとなったDAUGHTRY。ブルースやカントリー、ソウル、ゴスペルなどのエッセンスを感じる大陸感のあるサウンドとメロディ、タフでエモーショナルに歌い上げるヴォーカル、そしてキャッチーさや耳馴染みのいい音作りなど、どの点においてもアベレージの高い王道のアメリカン・ロックの旗手が築き上げたのが今作だ。Chris Daughtry(Vo/Gt)は“今までで最も楽しく、同時に最も挑戦したアルバム”と語る。朗々と美声を響かせる歌を中心にしつつ、ルーツ・ミュージックをよりモダンにアップデートし、軽やかに華やかにファンキーにと、ステップを踏む躍動感やポップ性を生かした作りとなった。いい意味でカジュアル、且つショー・アップされ、高揚感に満ちている。

吉羽 さおり【ライター推薦】

 

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Jonathan Davis / 『Black Labyrinth』
GENRE:ALTERNATIVE ROCK, GOTHIC METAL

漆黒のカリスマが誘う、闇の迷宮へようこそ――
KORNの絶対的フロントマン、満を持してソロ・デビュー!

“Jonathan Davis”名義では初となるソロ・アルバムは、ヘヴィ・ロックの概念を変え、赤裸々に自身の深い闇で綴られた言葉を叫び続けてきた、稀代のヴォーカリストというだけでは括れないひとりの表現者としての姿が、明確に映し出されるものとなった。メタリックなギターもあるが、ゴシック・ロックやエレクトロ、どこかオリエンタルなムードを持ったトラックも取り入れ、多彩な表情を見せる歌声とメロディは、全体的にキャッチーですらある。無論、この男の作る音楽が単純に明るい作風になるはずもなく、BAUHAUSやDEAD CAN DANCEを影響源に挙げているのも納得のダークネスが、しっかりと刻まれている。今宵も、美醜にまみれた闇の迷宮に迷い込んだリスナーに、漆黒のカリスマがそっと手を差し伸べるのだ。

井上 光一【ライター推薦】

 

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BURY TOMORROW / 『Black Flame』
GENRE:POST HARDCORE

誠実なる熱き魂の結晶、英国が誇る
ポスト・ハードコア・バンドによる最新作!

メロディック且つ叙情的で、どちらかと言えばオールドスクールな作風のポスト・ハードコアのファンであれば、今作を嫌いになる人は、まずいないはず。通算で5枚目となる、英国はポーツマス出身の5人組による最新アルバムだ。魂を揺さぶる強烈なグロウル、男泣き必至の哀愁極まるメロディ、テクニカルなリフで魅せるブルータリティ、正統派のクサめなギター・ソロが高らかに鳴り響き、鉄壁のリズム隊がしっかりと土台を支えて生み出す楽曲群の素晴らしいクオリティは、練り上げたバンド・アンサンブルの賜物である。斬新な進化を求め続けることも、ひとつの方向性を磨き上げて深化していくことも、どちらも険しく困難な道のりであるが、後者を選んだバンドとしての、誠実さと強さが滲み出た見事なアルバムと言えるだろう。

井上 光一【ライター推薦】

 

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MAYDAY PARADE / 『Sunnyland』
GENRE:POP ROCK

MAYDAY PARADEが、青春期の思い出から名付けたアルバムで
力強くスケールアップしたサウンドを放つ!

フロリダ州タラハシー出身の5人組、MAYDAY PARADEの6thアルバム。タイトルは、彼らが10代のころ、廃墟となった病院で遊んでいた思い出から名付けられたとのこと。甘酸っぱくフレンドリーなメロディや、エモーショナルなサウンドに磨きをかけて、何か青春期に抱いていた夢を実現化するように力強くスケールアップした作品となった。長く制作を共にしてきたプロデューサーに加え、John Feldmann(GOLDFINGER/Vo/Gt)や Howard Bensonともタッグを組んだのは、より音のダイナミクスを引き出し、奥行きあるサウンドを目指してのことだろう。アグレッシヴな曲はもちろん、ストリングスやアコギなどの楽器構成でシンプルに歌心を立てた曲でも、ふくよかな表現でリスナーの想像力を刺激する。大人の味わいが濃い。

吉羽 さおり【ライター推薦】

 

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TREMONTI / 『A Dying Machine』
GENRE:ALTERNATIVE METAL, HARD ROCK, POST-GRUNGE

CREED/ALTER BRIDGEのギタリストが
深い物語性を秘めたソロ・プロジェクト最新作をドロップ!

CREED、そしてALTER BRIDGEといったふたつのモンスター・バンドのギタリストであり、ソングライティングの要である、Mark Tremontiによるソロ・プロジェクトの最新作。Markはギタリストやソングライターのみならず、リード・ヴォーカルも担当しているが、今作においてはなんとアルバムのコンセプチュアルな世界観に付随する小説を執筆するという多彩な才能も発揮した。深い物語性を秘めた作品に相応しく、全曲通して非常にドラマチックな構造で、唸りを上げるギター、ヘヴィなリズム隊、熱く歌い上げる哀愁のメロディはまさに一級品。ソロならではの実験性などは正直あまりないが、Markの生み出すサウンド、メロディが好きな人には間違いのない1枚であろう。

井上 光一【ライター推薦】

 

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DEAFHEAVEN / 『Ordinary Corrupt Human Love』
GENRE:METAL, POST ROCK

サンフランシスコ出身ポスト・ブラック・メタル・バンドによる
実験的要素を増加しつつダイナミックな進化も見せる4thアルバム!

ブラック・メタルにポスト・ロック/シューゲイザーのアプローチを大胆に盛り込んだ2ndアルバム『Sunbather』がシーンの内外で大きな話題となった、サンフランシスコ出身のDEAFHEAVENによる4thアルバム。バンドの核となるメタルへの回帰が見られた前作とは異なり、今作ではChelsea Wolfeのクリーン・ヴォーカルをフィーチャーしたTrack.6のように実験的な要素も増加。終盤のコーラスが強烈なカタルシスを生むTrack.3や、インタールードからジリジリと緊張感を高め、怒濤のブラストビートで感情を爆発させるTrack.5など、温もりのあるメロディと轟音の対比がよりダイナミックに進化している。10分超えの長尺曲が半数を占めるが、長さを感じさせない構成の巧みさもさすがだ。

菅谷 透【ライター推薦】

 

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THE AGONY SCENE / 『Tormentor』
GENRE:METALCORE

オクラホマ出身メタルコア・バンド、THE AGONY SCENE
史上最凶にアグレッシヴな再結成後初作品をリリース!

2014年に復活を果たしたオクラホマ出身のメタルコア・バンド THE AGONY SCENEが、3rdアルバム『Get Damned』以来約11年ぶり、再結成後初となる作品『Tormentor』をリリースする。これまでの彼らは、叙情的なメロデスをベースにハードコア由来の荒々しさと重さを過激にブレンドした、メタルコア・シーンでも攻撃的な音楽性だったが、今作では、ひと味違ったダークな雰囲気のなかでブラストビートが暴れ狂う、より凶悪なサウンドに変化。緩急をつけながらゴリゴリに攻める「Hand Of The Divine」、弦飛びリフとトレモロで畳み掛ける「The Apostate」と高強度な楽曲が並び、Mike Williams(Vo)の血が滲むようなブチ切れた絶叫と相まって、これまでで最もアグレッシヴな1枚に仕上がった。

菅谷 透【ライター推薦】

 

【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2018年07月18日 16:14