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ギラッド・ヘクセルマン(Gilad Hekselman)、3年振り6作目のアルバム『Ask for Chaos』

Gilad Hekselman

イスラエル生まれ、NYに本拠点をおき、現代最も注目を集めるギタリストの一人となったギラッド・ヘクセルマンの3年振り6作目の注目作品!

『Hearts Wide Open』、『This Just In』、『Home』とフランスHarmonia Mundi 系のレーベル(Le Chant du Monde / Jazz Village) から作品をリリースしてきたギラッドは、ここで、自らのレーベルHexophonic Musicを立上げ。本作はその第一弾!

一作ごとに確実に表現の世界を拡張してきたギラッド。しかし、「今までの作品ではあふれるアイディアを作品に表現/ 収録しきれていない部分があった。レーベルを立上げて一歩先に進むことで制約を越えたかった」とのこと。本作は、そんなアーティストの確固とした意志が弾ける!

長年活動を共にしてきたメンバーも一新し、本作では、2つのまったく異なるユニットでの演奏を収録。一つはRick Rosato とJonathan Pinton によるgHex Trio。このユニットによって、ギラッドはオーソドックスなトリオ・フォーメーションでコンテンポラリー・ギターの可能性を表現。

一方、もう一つのユニットZuper OctaveではAaron Parks とKush Abadeyを迎え、カッティング・エッジなエレクトリック・サウンドの世界を展開。

もともと、パット・メセニー、カート・ローゼンウィンケルなどというアーティストの延長線上の一人としてカテゴライズされてきたギラッド。gHex Trioで見せる、ミルトン・ナシメントへのリスペクトがあふれる瑞々しく豊かな色彩感をたたえるM6、斬新なハーモニー・センスとユニークなフレージングがオーネット・コールマンのハーモロディックなサウンドを彷彿とさせるM8、またストリングスも効果的に導入し、カントリーなムードにノスタルジーを滲ませるラストは、より洗練されたオリジナリティとサウンド・スケープがあり、群雄割拠する同世代アーティストの中でも一歩も二歩も頭が出た予感。そこに、自らオクターブ・ペダルやエフェクターも駆使し、リスペクトしてやまないアーロン・パークスと共に複雑なリズム・アプローチやインプロも繰り広げていくZuper Octave のサウンドは、様々に多様化する現代ジャズの中でも最も先鋭的な演奏!正に、あふれ出るアイディアが双方のバンドで湧き出るようにして炸裂!しかも、これらまったく異なる2つのバンドの音世界がシームレスに有機的につながり、一つの作品を紡ぎだしているところも注目。

もはや“ポスト~”という形容を軽々と越え、一つの個性を確立。そして、後輩アーティストの憧れともなるべき新しいステージ/ サウンドを展開したギラッド・ヘクセルマン。この才能、目が離せません!

掲載: 2018年08月01日 12:29