パウル・ファン・ネーヴェル&ウエルガス・アンサンブルの新録音!画家テオドール・ファン・ローンが生きた時代の音楽集
[Label Cypres 公式チャンネルより]
現在ベルギーの一部であるフランドル地方では、17世紀初頭に最新のイタリアの美術様式を積極的に取り入れた画家たちによって絵画にも革新がもたらされました。
音楽のみならず美術でもイタリアとフランドルが交錯した当時を想定しながら、ベルギーのCypresレーベルで同国屈指の古楽指揮者パウル・ファン・ネーフェル(ヴァン・ネーヴェル)が新たに制作したアルバムのテーマは、まさにそうしたバロック初期。
ルーベンスと同じくイタリアに渡り、フランドルの画家として初めてカラヴァッジョの鮮烈な様式を取り入れた一人だったテオドール・ファン・ローン(1581/82-1649)の大回顧展がベルギーで開催されたのにあわせ、スペイン人画家スルバランにちなんだ企画に続いてCypresが制作した絵画と音楽のつながりを探るシリーズ「~の聴いた音 Oreilles de…」の第2弾です。
ファン・ローンのイタリア滞在期を検証、スペイン統治時代のフランドルに集った作曲家たちとマドリガーレ全盛期のイタリア人作曲家たちの作品で、名門ウェルガス・アンサンブルの精妙な解釈が光ります。
(ナクソス・ジャパン)
『テオドール・ファン・ローンの聴いた音』~フランドル初期のカラヴァッジョ信奉者
【曲目】
1.フランチェスコ・ソリアーノ(1548-1621):アニュス・デイAgnus Dei
(『声楽によるミサ曲 Missa super voces musicales』より)
2.パオロ・クヮリアーティ(1553頃-1628):カンツォネッタ「美しいまなざしを見て Auqndo miro il bel volto」-
(『タブラチュア譜によるチェンバロ曲集』より)
3.フェリーチェ・アネリオ(1560頃-1614):全8声からなる二重合唱のためのモテット 「汝讃美あれ、汝栄光あれTibi laus, tibi gloria」
4.ルカ・マレンツィオ(1553頃-1599):5声のマドリガーレ「おお、溜息をつく者たちよ O voi che sospirate」
5.フランチェスコ・ソリアーノ:8声のモテット「そのときイエスは In ilo tempore」
6.ドメニコ・マッツォッキ(1592-1665): 5声のマドリガーレ「ああ、誰がわたしの嘆きを Ah chi m’aita」
7.ドメニコ・マッツォッキ:Chiudesti i lumi Armida-通奏低音を伴う5声のマドリガル
8.ジェリ・デ・ヘルセム(1574頃-1630):アニュス・デイAgnus Dei
(『“めでたし聖なる乙女”のミサ曲Missa Ave Virgo Sanctissima』より)
9.ペドロ・ルイモンテ(1565-1627): ビリャンシーコ「輝く月よLuna que reluces」
10.ニコラウス・ア・ケンピス(1600頃-1676):シンフォニア III-4つの楽器で
11.ニコラウス・ア・ケンピス:「あなたに向かって溜息をつきますAd te suspiro」-テノール歌手と3つの楽器で
12.ピーター・フィリップス(1560頃-1628):「天の美しき天使がLe bel Ange du Ciel」-クリスマスの子守歌
13.ジュゼッペ・ザンポーニ(1605-1662):「怒りの日Dies irae」
14.ピーター・フィリップス: 「今こそ我ら天よりHodie nobis de caelo」-8声のモテット
【演奏】
パウル・ファン・ネーフェル(指揮)
ウェルガス・アンサンブル
【録音】
2018年5月16、17日
Chapel of MonasteriumPoortAckere, Gent (Belgium)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年01月29日 00:00