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ピーター・ゼルキン追悼盤『コンプリート・RCA・アルバム・コレクション』(35枚組)

ピーター・ゼルキンBOX

追悼ピーター・ゼルキン(1947/7/24-2020/2/1)。常に音楽をすることの意味を問い続けた孤高の求道者の全貌。

初録音~父ルドルフとのモーツァルト、バッハ
ピーター生涯最初の録音は1962年10月3日、15歳の時、ニューヨークでの父ルドルフと共演したモーツァルトの2台のための協奏曲だと思われます。共演はアレクサンダー・シュナイダー指揮のマールボロ音楽祭管弦楽団で、コロンビア・レコードへの録音でした(CD3)。その2年後の1964年7月、マールボロ音楽祭でのバッハの3台ピアノ2曲を父および師ホルショフスキと録音(同じくCD3)したほか、カザルス指揮による伝説的な「ブランデンブルク協奏曲」全曲にもコンティヌオ奏者として参加しています(CD34-35)。ピーターは亡くなる少し前にカザルスとの「ブランデンブルク協奏曲」の録音について触れて、このように述べています。「実はLPレコードのコンティヌオ奏者の記載が正確ではなかったのです。この演奏ではそもそもコンティヌオの音がはっきりと聴こえる性質の演奏ではないのでそれほど大きな違いはないのですが、第1・2・3・6番においてチェンバロでコンティヌオを弾いているのは私です。第5番はもちろん父です。しかし第4番では、録音の時私がラヴィニア音楽祭で協奏曲を弾かなければならなかったので、第1楽章では父がピアノでコンティヌオを担うことになりました。第2・3楽章の録音には私が戻り、そのままピアノでコンティヌオを弾きました。まあ記録を正しておきたいと思ってね」。

1965年の「ゴールドベルク」に始まる個性的なソロ・アルバム
1965年3月、18歳でRCAと専属契約を結び、バッハ「ゴールドベルク変奏曲」のアルバムで本格的なソロ活動を開始。10年前の同じ曲によるグレン・グールドの衝撃的なデビューを思い起こさせるほどのセンセーションを巻き起こしました。「ピアノ演奏によるゴルトベルク変奏曲の中で、最も楽しい演奏。有名な父ルドルフと同じで、素晴らしい指のテクニックと、音楽がどのように演奏されるべきかを把握している。この変奏曲の本質を衝いている」(英「グラモフォン」誌)と絶賛され、グラミー賞を受賞。以来この変奏曲はピーターにとって大切なレパートリーとなり、人生の節目で戻ってくる重要な作品となりました。この変奏曲は父ルドルフの持ち曲でもあり、ルドルフはブッシュ室内管弦楽団とブランデンブルク第5番の後の熱狂的な拍手にこたえて、この変奏曲を全曲アンコールで演奏したという伝説でも知られています。父の重要なレパートリーを自分のソロ・デビューに持ってくるというのは、ピーターらしい大胆さといえましょう。
同じセッションで全く対照的なシューベルトの幻想ソナタ(CD2、今回初CD化)を録音しているのもピーターならではの幅広いレパートリーの趣向を反映したもので、「計り知れないほど感動的…若きアーティストのキャリアの上で重要なランドマーク」(米「ハイフィデリティ」誌)と賞されました。1960年代のソロ・アルバムは、シューベルトのチャーミングな変ホ長調ソナタと瞑想的なシューマン「森の情景」の組み合わせ(CD6、初CD化)、ゆっくりしたテンポ、短調を中心とした選曲で話題となった2枚のモーツァルト・アルバム(CD8、CD9)が続きます。
初のソロ協奏曲は、1965年6月と7月にラヴィニア音楽祭への出演と前後して録音された、小澤征爾指揮シカゴ交響楽団とのバルトークのピアノ協奏曲第1番・第3番(CD5)。小澤はピーターにとって大切な理解者となり、生涯にわたって共演を重ねることになります。RCAでの協奏曲も、難曲を活き活きと演奏しきったシェーンベルク(CD6)、極めてゆっくりした耽美的な解釈が話題になったベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のピアノ版(CD10)でも指揮を担っています。

メシアンとモーツァルト~1970年代の個性的名演
1970年代に入ると、メシアンへの傾倒が目立つようになり、日本の前衛ピアニストで作曲家でもある高橋悠治と共演した「アーメンの幻想」(CD11)は、1967年にRCAが録音したメシアン「トゥーランガリラ交響曲」などと並び、アメリカにおいてこの作曲家への興味を掻き立て、さらに3年後の1973年には大作「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」全曲(CD13-14、初出は「鳥のカタログ」から「ヨーロッパヨシキリ」とのカップリングによるLP3枚組)を録音し、「メシアンの調和のとれた色彩は、ゼルキンの指の下で明るい色調を帯びる。リズミカルなオスティナートは説得力があり、常に音楽的な範囲で幅広いダイナミックスを実現している。圧倒的な演奏だ」と絶賛されました。米国各地での全曲演奏も成し遂げてセンセーションを巻き起こし、同時代音楽の演奏家としてのピーターの名声を確立しました。
デビュー録音が父とのモーツァルトの2台ピアノの協奏曲だったということもあり、ピーターのモーツァルトはその繊細な感受性を発揮できる作曲家として、特別な意味を持っていました。1973年10月、父といくつものモーツァルトの名盤を残してきた畏友アレクサンダー・シュナイダー指揮するイギリス室内管弦楽団とともに、モーツァルトの中期協奏曲6曲セット(第14~19番)を録音し、第20番以降の後期協奏曲の陰に隠れがちだったウィーン時代の初期の名作の多彩さ名魅力を明らかにしました(CD12、16、18)。当初LP3枚組で発売されたこの録音はドイツ・レコード批評家賞を受賞し、「ステレオ・レビュー」誌の年間ベスト・レコーディングに選ばれています。

タッシ~空前の室内アンサンブル
1970年代のピーターの演奏活動は、チベット語で「幸福」という意味を持つ「タッシ」という名を冠した室内アンサンブルと切り離すことができません。メシアン「世の終わりのための四重奏曲」の演奏を目標として、クラリネットのリチャード・ストルトマン、ヴァイオリンのアイダ・カヴァフィアン、チェロのフレッド・シェリーというほぼ同世代のアメリカ若き名手とタッグを組み、この一風変わった楽器の組み合わせによる4人のユニットを中心としてモーツァルトから武満徹に至る多様な室内楽作品に取り組みました。1975年、タッシはミュージック・トゥデイ参加のため来日し、日本滞在中に千葉で一部が録音され、帰国後のニューヨークのセッションで完成されたメシアン「世の終わりのための四重奏曲」は、それまでの演奏とは次元の異なる精緻さと生命力で記録し、「きわめて刺激的。音の重みとすべてのハーモニーを完璧にバランスさせる優れた録音は、ピアノの低音部の強烈なフォルティッシモをヴァイオリンのハーモニーと同様にはっきりと捉えている」(英「グラモフォン」誌)と録音面でも絶賛されました。タッシの録音は、シューベルト「ます」(CD17)、ストラヴィンスキー(CD19)、ベートーヴェン(CD20)、モーツァルト(CD21)、ウェーベルン(CD27)が続きます。武満徹がタッシのために書いた協奏曲「カトレーン」の室内楽版である「カトレーンII」が含まれた武満徹の作品集(CD23)は、1970年代のこの作曲家のエッセンスが詰め込まれた優れたアルバムといえるでしょう。
 1970年代後半からのソロ・アルバムも、ピーターの独自の個性を強く刻印した名盤が目白押しです。ピーターとしては極めて意外なレパートリーながら、華やかな名技性とは縁を切ったモノクロームな抒情性が際立つ3枚のショパン・アルバム(CD22、24、26)は、武満徹が絶賛した名演。そしてバッハの「ゴールドベルク」と並び、ピーターの最重要のレパートリーだった「ディアベッリ変奏曲」の最初の録音(CD25)が1979年に行われています。
 
RCAへの復帰~円熟期の名演を刻んだ1990年代
デジタル~CD時代に入り、米プロアルテ・レーベルにフォルテピアノによるベートーヴェンの後期ソナタや「ディアベリ」の再録音などでさらに新たな境地を提示したピーターが、15年を経て古巣RCAに復帰したのは1994年のこと。復帰に選ばれたのはRCAへのデビュー盤でもあった因縁の「ゴールドベルク」でした(CD30)。1970年代までの繊細過ぎるほどの鋭敏な感受性が横溢する演奏から一歩脱皮した、余裕のある、しかし巨匠性とは無縁のきわめて音楽的な解釈は、グールドが同曲再録音でマニエリスムの極みへと突き進んでいったのとは対照的に、ピーターらしい開かれた円熟ぶりを聴く者に強く印象付けました。「ゴールドベルク」と同時に制作されたのは、リーバーソンから武満徹まで、20世紀を代表する作曲家である友人たちがピーターのために紡いだピアノ作品を集め「イン・リアル・タイム」と題された小品集(CD29)で、古典と現代という両軸を見失わないのがピーターならではといえましょう。バッハでは「インヴェンションとシンフォニア」(CD32)もこの練習曲から新たな美を引き出した名演として絶賛されています。
このRCA復帰時代の最後を飾ったのが、日本でも「レコード・アカデミー賞」を受賞した1996年の「月光」と「熱情」を含むベートーヴェン・アルバムでしょう。ピーターにとってはいずれも初録音で、モダン・ピアノによる初のベートーヴェン・ソナタ録音ともなりました。セッションではベートーヴェンの自筆譜のファクシミリを参照し、一音一音を吟味し尽くし、ルーティンとは無縁の解釈を打ち立てた演奏は、ピーター自身が編集にも関わることで、一層鮮明なものとなっています。

CBS~ソニー・クラシカルへの録音も
RCAへのソロ・アルバムの録音の合間に、ピーターはコロンビア~CBS~ソニー・クラシカルにも特筆すべき名盤を残しています。マールボロ音楽祭での共演をきっかけに録音された名手リチャード・グードとのブゾーニ「対位法的幻想曲」、ブダペスト四重奏団のチェリスト、ミーシャ・シュナイダーとのレーガー「チェロ・ソナタ」は、いずれも祖父アドルフ・ブッシュ伝来のレパートリーといえるもの(CD4、初CD化)。1985年のアイザック・スターン、アバド/ロンドン響とのベルクの室内協奏曲は、発売当時のカップリングであるスターンによるベルクのヴァイオリン協奏曲とのカップリングで復活(CD28)。さらに盟友ピーター・リーバーソンが書いた異色の室内オペラ「ゲザル王」では、作曲者の指揮のもと、ヨーヨー・マやエマニュエル・アックスと共演しています(CD31)。
 
 いずれも各ディスクはLP発売時のオリジナル・ジャケット・デザインをもとにした紙ジャケットに封入。ハードカヴァーのオールカラーによる別冊解説書とともにリフトオフ・キャップ・ボックスに収容されています。

このボックスを巡ってのピーター・ゼルキンからのメール
 2019年秋、重篤な状態にあったピーター・ゼルキンは日本公演をキャンセルしましたが、病床でこのボックスについてのメールのやり取りをソニー・クラシカルと行っていました。2019年11月18日にソニー・クラシカルの担当者に宛てて、こう書いています。
「実はつい最近、マネージャーに私の過去の録音のいくつかが手に入るかどうか聞いたところでした。それが何と、私の古い録音全てがCDとして発売されるという連絡をいただくとは。どうもありがとう。
 この企画のことを聞き及んだ時、自分のいくつかの録音はいい出来ではなく、改めて発売するには値しないから、あなたにお願いしてそうしたものを省いてもらおうと思っていました。以前に復刻されたCD——いくつかは日本で発売されていたものです――も手元にあるので、週末に聴いてみました。すると気持ちが変わったのです。今の私ならそのようには弾かないような解釈が刻まれた録音であっても、そうした欠点を補う何かがあり、いくつかは実に楽しく聴いたのですよ。この企画のために、私が自分で何か書いてもいいでしょうか?
 父の録音がセットになって発売された時、私はそれらについて文章を書いてほしいと依頼されました。その依頼が来たのは私が大掛かりな手術を終えた翌日のことで、その手術の影響を引きずったまま、大して考えもせず一文を認めたのでした。私は、今回は、手術もせず、強力な麻酔も使わないことにしたのです(かなり病は進行しています)。こんな状態ですが、何とか書いてみたい。短いものになるかもしれないけど、もしあなたがお望みであればそういう一文を考えてみますよ。
 私の過去の録音にこれほどまでに興味を持ってくださり、それをボックス・セットにして発売しようなどと酔狂にも考えてくださって本当にありがとう。心から感謝します、連絡を取り合いましょう。」
 そしてその翌日、担当者の返信に対して再度メールを書いています。
 「お返事ありがとう。あなたがおっしゃっておられることは全くその通りで、私も何かこのボックスのために書いてみようと思っているわけです。何かエッセイを書けるようになればいいのですが、何とかやり遂げたいものです。
 ご連絡いただいて本当にうれしいです。このボックスの制作にそれほどまで心血を注いでくださって本当に感謝します。何とかエッセイを書くつもりです。そのことが実現するように、考えてみたい。」
 このボックスのためのピーターのエッセイは書かれることはありませんでした。

エマニュエル・アックスのメッセージ
「ピーターは、まるでシャーロック・ホームズであるかのような熱心さとひらめきをもって、楽譜のさまざまな版や作曲者の自筆譜を調べ、学んだ。その長身とは裏腹に、ほんの小さな細部の情報が、彼の演奏を活き活きとさせることになった。ブレンデルの言葉を借りれば、ピーターの演奏は、『正しく、しかも大胆』なのだ。ピーターの深い洞察力から多くのものを学び、彼が手掛けるあらゆる音楽に愛情を注ぐさまを見聞できたのは、私にとって大きな宝物だ。」――エマニュエル・アックス

ピーター・ゼルキン(1947-2020) プロフィール
情熱的かつ高潔な芸術家として知られた米国出身の名ピアニスト。5世紀におよぶ広範なレパートリーを誇り、オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽やレコーディングなどの演奏活動を通して、世界中に音楽作品の真髄を伝え続けた。アドルフ・ブッシュを祖父、ルドルフ・ゼルキンを父に持ち、ホルショフスキ、父ゼルキン、シュナーベルなどのもとで研鑽を積んだ後、1959年、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団との共演でカーネギーホール・デビュー。以後、小澤征爾、ブーレーズ、バレンボイム、アバド、ラトル、レヴァインらの指揮で欧米の一流オーケストラと共演。室内楽ではA・シュナイダー、P・フランク、ヨーヨー・マ、ブダペスト弦楽四重奏団、上海クァルテットとの共演のほか、自ら創立したグループ“タッシ(TASHI)"としての活動でも知られた。同時代の作曲家や音楽を熱心に支持し、とりわけ武満徹、ヘンツェ、ベリオ、ナッセン、ゲール、ウォリネン、リーバーソンらから作品を献呈されている。
(ソニーミュージック)

収録内容
<CD1>[2019年新規リマスター]
1. J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
[録音]1965年3月23-25, 29日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール
<CD2>[世界初CD化]
1. シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番ト長調 Op.78 D.894
[録音]1965年3月29日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール
<CD3>
1. J.Sバッハ:3台のピアノのための協奏曲第1番ニ短調 BWV.1063
2. J.Sバッハ:3台のピアノのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1064
[共演]ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)、ルース・ラレード(ピアノ:1)
 ルドルフ・ゼルキン(ピアノ:2)、
 アレクサンダー・シュナイダー(指揮)マールボロ音楽祭管弦楽団
[録音]1964年7月7, 13日、バーモント州、マールボロ
3. モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲(ピアノ協奏曲第10番)変ホ長調 K.365
[共演]ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
 アレクサンダー・シュナイダー(指揮)マールボロ音楽祭管弦楽団
[録音]1962年10月3日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
4. ベートーヴェン:合唱幻想曲 ハ短調 Op.80
[演奏]ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
 マールボロ音楽祭管弦楽団&合唱団
 ピーター・ゼルキン(指揮)
[録音]1981年8月9日、バーモント州、マールボロ音楽祭でのライヴ
<CD4>[世界初CD化]
1. ブゾーニ:対位法的幻想曲 BV.256
[共演]リチャード・グード(ピアノ)
[録音]1964年2月7日、ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
2. レーガー:チェロ・ソナタ第4番イ短調Op.116
[共演]ミーシャ・シュナイダー(チェロ:2)
[録音]1963年9月10日、バーモント州、マールボロ
<CD5>
1. バルトーク:ピアノ協奏曲第1番 Sz.83
2. バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 Sz.119
[共演]小澤征爾(指揮)シカゴ交響楽団
[録音]1965年6月25日(1)、1966年7月11日(2)、シカゴ、シンフォニー・ホール
<CD6>[世界初CD化]
1. シューベルト:シューベルト :ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調 D.568 Op.122
2. シューマン:森の情景 Op.82
[録音]1966年12月6-9日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール
<CD7>
1. シェーンベルク:ピアノ協奏曲Op.42
[共演]小澤征爾(指揮)シカゴ交響楽団
[録音]1967年7月17日、シカゴ、メディナ・テンプル
2. シェーンベルク:5つのピアノ曲Op.23[世界初CD化]
3. シェーンベルク:幻想曲Op.47[世界初CD化]
[共演]アーノルド・スタインハート(ヴァイオリン;3)
[録音]1967年10月30日、11月1-3日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール
<CD8>
1. モーツァルト:幻想曲 ハ短調K.475
2. モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調K.457
3. モーツァルト:前奏曲とフーガ ハ長調K.394
[録音]1968年12月9-12日、1969年6月23-24日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール
<CD9>
1. モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番 ヘ長調K.533/494
2. モーツァルト:幻想曲 ニ短調K.397
3. モーツァルト:ロンド ニ長調K.485
4. モーツァルト:ロンド イ短調K.511
[録音]1967年11月1日、1969年6月23-24日、1969年7月1日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール
<CD10>
1. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲(第6番)ニ長調Op.61a
[共演]小澤征爾(指揮)ニューフィルハーモニア管弦楽団
[録音]1969年6月9、12-13日、ロンドン、ウォルサムストゥ・タウン・ホール
<CD11>
1. メシアン:『アーメンの幻影』
2. メシアン:『鳥のカタログ』より「ヨーロッパヨシキリ」
[共演]高橋悠治(ピアノ:1)
[録音]1970年6月24-26日、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD12>
1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449
2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450
[共演]アレクサンダー・シュナイダー(指揮)イギリス室内管弦楽団
[録音]1973年10月5, 11日、ロンドン、EMIスタジオ
<CD13-14>
1. メシアン:幼子イエスに注ぐ20の眼差し
[録音]1973年6月11-15日、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD15>
1. メシアン:世の終わりのための四重奏曲
[演奏]アンサンブル・タッシ
[録音]1975年9月8-9日、千葉県柏市民会館、12月19日、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD16>
1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第16番ニ長調K.451
2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
[共演]アレクサンダー・シュナイダー(指揮)イギリス室内管弦楽団
[録音]1973年10月5-11日、ロンドン、EMIスタジオ
<CD17>
1. シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667 Op.114「ます」
[共演]ジョゼフ・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)
 アイダ・カヴァフィアン(ヴィオラ)、フレッド・シェリー(チェロ)、
 ブエル・ネイドリンガー(コントラバス)
[録音]1975年12月15-16日、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD18>
1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456
2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459
[共演]アレクサンダー・シュナイダー(指揮)イギリス室内管弦楽団
[録音]1973年10月5-22日、ロンドン、EMIスタジオ
<CD19>
1. ストラヴィンスキー:兵士の物語
2. ストラヴィンスキー:七重奏曲
3. ストラヴィンスキー:パストラーレ
4. ストラヴィンスキー:クラリネットのための3つの小品
5. ストラヴィンスキー:イタリア組曲
[共演]アンサンブル・タッシ
[録音]1976年7月2日(2)、1976年12月23,29,30日(1, 3, 5)、1976年12月30日(4)、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD20>
1. ベートーヴェン:ピアノと木管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16
2. 三重奏曲 変ロ長調 Op.11「街の歌」
[共演]リチャード・ストルツマン(クラリネット)、アラン・ヴォーゲル(オーボエ:1)、
 ロバート・ロウチ(ホルン:1)、ビル・ダグラス(ファゴット:1)、
フレッド・シェリー(チェロ:2)、
[録音]1976年7月19-22日(1)、1977年10月5日(2)、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD21>
1. モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
[演奏]リチャード・ストルツマン(クラリネット)、アイダ・カヴァフィアン(ヴァイオリン)、
ルーシー・ストルツマン(ヴァイオリン)、ダニエフ・フィリップス(ヴィオラ)、
 フレッド・シェリー(チェロ)、
[録音]1977年12月19-20日、ニューヨークRCAスタジオA
2. モーツァルト:ピアノと木管楽器のための五重奏曲 変ホ長調 K.452
[共演]アラン・ヴォーゲル(オーボエ)、ロバート・ロウチ(ホルン)、
 リチャード・ストルツマン(クラリネット)、ビル・ダグラス(ファゴット)
[録音]1976年7月19-22日、ニューヨークRCAスタジオA
<CD22>
ショパン:
1.華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12
2.夜想曲 ヘ長調 Op.15-1
3.マズルカ ハ長調 Op.56-2
4.マズルカ 変イ長調 (遺作)
5.マズルカ ロ長調 Op.41-3
6.マズルカ ニ長調 Op.33-2
7.マズルカ へ短調 Op.68-4
8.マズルカ 変ロ長調 Op.7-1
9.夜想曲 ホ長調 Op.62-2
10.ワルツ 変イ長調 Op.64-3
11.新しい練習曲 変イ長調
12.前奏曲 変イ長調 (遺作)
13.子守歌 変ニ長調 Op.57
14.舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
[録音]1978年7月5-7日、10-12日、ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
<CD23>
1. 武満徹:カトレーン II
2. 武満徹:ウォーターウェイズ
3. 武満徹:ウェイヴス
[共演]アンサンブル・タッシ
[録音]1978年10月16-18日、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD24>
ショパン:
1. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
2. ワルツ ヘ長調 Op.34-3 「華麗なる円舞曲」
3. ワルツ 変ニ長調 Op.64-1 「子犬」
4. ワルツ 変ト長調 Op.70-1 (遺作)
5. 夜想曲 嬰ヘ長調 Op.15-2
6. 夜想曲 嬰へ短調 Op.48-2
7. 夜想曲 変ニ長調 Op.27-2
8. 即興曲 第3番 変ト長調 Op.51
[録音]1980年5月27-29日、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD25>
1. ベートーヴェン:ディアベリの主題による33の変奏曲 ハ長調Op.120
[録音]1979年12月5日-7日、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD26>
ショパン:
1. マズルカ イ短調 Op.59-1
2. マズルカ 変イ長調 Op.59-2
3. マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
4. 即興曲第1番 変イ長調 Op.29
5. バラード第3番 変イ長調 Op.47
6. 夜想曲 変ホ長調 Op.55-2
7. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
[録音]1980年5月、1981年12月、ニューヨーク、RCAスタジオA
<CD27>
1. ウェーベルン:四重奏曲 Op.22
2. ウェーベルン:4つの小品 Op.7
3. ウェーベルン:ピアノのための変奏曲 Op.27
4. ウェーベルン:3つの小品 Op.11
[共演]アンサンブル・タッシ
[録音]1977年5月10-12日、ニューヨーク、RCAスタジオA/
5. 武満徹:遮られない休息 I-III
6. 武満徹:ピアノ・ディスタンス
7. 武満徹:フォー・アウェイ
8. 武満徹:閉じた眼
9. 武満徹:リタニ(マイケル・ヴァイナーの追憶に)
[録音]1978年10月16-19日,1981年2月24日、ニューヨーク、RCAスタジオA/ 1996年、ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ
<CD28>
1. ベルク:ピアノとヴァイオリン、13管楽器のための室内協奏曲
[共演]アイザック・スターン(ヴァイオリン)、
 クラウディオン・アバド(指揮)ロンドン交響楽団
[録音]1985年10月18日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
2. ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
[演奏]アイザック・スターン(ヴァイオリン)、
 レナード・バーンスタイン(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1959年12月6日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
<CD29>
1. リーバーソン:バガテル
2. ナッセン:変奏曲 Op.24
3. ヘンツェ:ピーターのための小品
4. ゲール:…イン・リアル・タイム
5. リーバーソン:幻想小曲集
6. ベリオ:炎のピアノ
7. キルシュナー:間奏曲
8. 武満徹:閉じた眼2
9. リーバーソン:花冠
10. 武満徹:雨の樹素描
11. 武満徹:雨の樹素描II
[録音]1994年6月13-15日、1995年5月31日、ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ
<CD30>
1. J.S.バッハ:イタリア協奏曲BWV.971
2. J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988
[録音]1994年6月1-3日、ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ
<CD31>
1. リーバーソン:室内オペラ「ゲサル大王」
[共演]ヨーヨー・マ(チェロ)、エマニュエル・アックス(ピアノ)、
アンドラーシュ・アドリアン(フルート)、ピーター・リーバーソン(指揮)、他
[録音]1993年8月25日、マサチューセッツ州 ウィリアムズタウン、ウィリアムズ大学
<CD32>
1. J.S.バッハ:2声のインヴェンション BWV.772-786
2. J.S.バッハ:3声のシンフォニア BWV.787-801
3. J.S.バッハ:4つのデュエット BWV.802-805(クラヴィーア練習曲集第3部より)
[録音]1995年6月3、5、6日、9月12&14日、ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ
<CD33>
1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調Op.27-1「幻想」
2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
3. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op.57「熱情」
[録音]1996年3月23-25日、ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ
<CD34-35>
J.S.バッハ:
1. ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
2. ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
3. ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
4. ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049
5. ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
6. ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
[演奏]パブロ・カザルス(指揮)マールボロ音楽祭管弦楽団
マイロン・ブルーム、ロバート・ジョンソン(ホルン)[第1番]
ジョン・マック(オーボエ)[第1番・第2番]
ロナルド・リチャーズ、ピーター・クライスト(オーボエ)[第1番]
ドナルド・マッコート(ファゴット)[第1番]
アレクザンダー・シュナイダー(ヴァイオリン)[第1番・第2番・第4番・第5番]
ロバート・ナーゲル(トランペット)[第2番]
オーナルフ・ガルブランセン(フルート)[第2番・第4番・第5番]
ピーター・ゼルキン(チェンバロ/コンティヌオ[第1番・第2番・第3番・第6番、ピアノ/コンティヌオ[第4番(第2・3楽章)])
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ/コンティヌオ[第4番(第1楽章)]、ピアノ・ソロ[第5番])
レズリー・パーナス(チェロ/コンティヌオ)[第2番]

[録音]1964年7月6-9,11,12日、1965年7月15日、バーモント州、マールボロ
【演奏】 ピーター・ゼルキン(ピアノ)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2020年03月27日 13:00