Alcatrazz(アルカトラス)|34年の時空を超えて、グラハム・ボネット率いるアルカトラスの4thアルバムがついに完成
ハード・ロック界のトップ・シンガーとして君臨するグラハム・ボネットはレインボーからマイケル・シェンカー・グループを経て、自ら率いるアルカトラスを1983年に結成。イングヴェイ・マルムスティーンとスティーヴ・ヴァイという2大ギタリストを世に出してきた。 近年ではグラハム・ボネット・バンドとマイケル・シェンカー・フェストで活動してきたグラハムだが、満を持してアルカトラス名義での34年ぶりとなる新作スタジオ・アルバムを完成させた。
ジミー・ウォルドー(キーボード)、ゲイリー・シェア(ベース)というオリジナル・メンバーが加わったことで、オーセンティック(正統派)アルカトラス・サウンドが完全復活を果たしている。グラハムがパートナーに選んだギタリストは、ジョー・スタンプだ。ソロ・アーティストとして、そしてジョー・スタンプ・レイン・オブ・テラーを率いてきたジョーは2019年のアルカトラス来日公演に同行、アルカトラス『ノー・パロール・フロム・ロックンロール』(1983)とレインボー『ダウン・トゥ・アース』(1979)という2大名盤を完全再現した名手。本作では王道ハード・ロック/ヘヴィ・メタルを貫きながら、ジョーならではのアイデンティティを込めたギター・プレイを披露している。
さらに本作にはグラハムの栄光のキャリアを彩ってきた名ギタリスト達が総集結。クリス・インペリテリ (インペリテリ)、ボブ・キューリック (ブラックソーン)、ダリオ・モロ (ボネット/ドン・エイリー・バンド) らが参加し、スティーヴ・ヴァイも楽曲提供している。加えて、昨年の来日公演にもゲスト参加した若井望 (ショーティノ/ディスティニア) も作曲とギターで参加している他、ライオットのベーシスト、ドン・ヴァン・スタヴァンも6曲でプレイしている。
アルバムの音楽性は、初期アルカトラスを2020年代に蘇らせたものだ。インペリテリによる疾走感を伴うネオ・クラシカル・ナンバー「ボーン・イノセント」、往年の「トゥ・ヤング・トゥ・ダイ・トゥ・ドランク・トゥ・リヴ」を彷彿とさせるジョーのスタイルを活かした「ポーラー・ベアー」、現代に蘇る「ジェット・トゥ・ジェット」といえる若井による「フィン・マックール」、スティーヴ・ヴァイが楽曲提供しジョーが演奏する「ダーティー・ライク・ザ・シティ」など、まさにボネット・シュレッド・フェストともいえる内容でアルバム全編がハイライトの連続であり、テンションが落ちることがまったくない。
グラハムのヴォーカルも絶好調。天井を突き抜けるシャウトは、彼が新たなピークを極めていることを証明する。兄トニーに捧げる「フォー・トニー」に漲るエモーションも、我々の心に染み入るものだ。
“No Parole From Rock‘n’Roll”魂を受け継ぐこの最新作『ボーン・イノセント』で、アルカトラスが新時代を揺るがす!集大成にして原点回帰したこのアルカトラス・サウンドからは脱獄不能だ!
【CD収録予定曲】
01. ボーン・イノセント (feat. クリス・インペリテリ / ドン・ヴァン・スタヴァン)
02. ポーラー・ベアー (feat. ドン・ヴァン・スタヴァン)
03. フィン・マックール (feat. 若井 望 / ドン・ヴァン・スタヴァン)
04. ウィ・スティル・リメンバー (feat. ドニー・ケンドール・ジョーンズ)
05. ロンドン1666 (feat. ドン・ヴァン・スタヴァン)
06. ダークネス・アウェイツ *
07. ダーティー・ライク・ザ・シティ (feat. ドン・ヴァン・スタヴァン) [スティーヴ・ヴァイ作曲]
08. アイ・アム・ザ・キング (feat. ボブ・キューリック)
09. リアリティ *
10. サムシング・ザット・アイム・ミッシング (feat. ダリオ・モロ)
11. ペーパー・フラッグス (feat. ドン・ヴァン・スタヴァン)
12. ザ・ウーンド・イズ・オープン
13. ボディ・ビューティフル
14. ワース・レーン (feat. ダリオ・モロ)
15. フォー・トニー (feat. スティーヴ・マン)
*日本盤限定ボーナストラック
【ボーナスDVD】
・グラハム・ボネット&ジミー・ウォルドー インタビュー映像
・「フィン・マックール」ミュージック・ビデオ
・「フィン・マックール」 メイキング映像
・「ダーティー・ライク・ザ・シティ」ミュージック・ビデオ
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2020年06月18日 17:16