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Stanley Cowell(スタンリー・カウエル)|〈Steeple Chase〉からの15作目『Live at Keystone Korner Baltimore』

1966年、マリオン・ブラウンの『Why Not』でレコーディング・デビュー。ECM, ストラタ・イースト等々でのリリースを皮切りに半世紀に渡って第一線で活動するピアニスト、スタンリー・カウエルのSteeple Chase15作目のアルバム。

本作は、2019年、バルチモアを新たな拠点としてオープンした、キーストン・コーナーでのライヴ。フロントには、ウィントン・マルサリスのジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラや、ロイ・ハーグローヴのグループでも演奏するブルース・ウィリアムス、そして、クリスチャン・マクブライドのグループなどで活躍し、頭角を現すフレディ・ヘンドリックスの二管によるクインテット演奏。ベースは、ラドガース大学時代の教え子であるTom Dicarloが再び参加している。

60年代から一貫として気骨あふれる姿勢を貫き、コマーシャルな方向に流れることなく、スピリチュアルな演奏を繰り広げてきたスタンリー・カウエル。現在80歳を目前としながら、今も変化することなく、バンド・メンバーとスピリッツをみなぎらせる。本人のオリジナルの他、キャリア初期に在籍したマックス・ローチの名曲「It's Time」(いわずもがな、ローチのimpluse作品のタイトル曲)も演奏。カウエルはこの曲をタイトルにした作品もリリースしているが、モーダルな熱のこもった演奏は、タイム・トリップしたかのような錯覚も覚える名演としてここでも光輝いている。

輸入盤CD


【収録曲】
1. Cal Massey (Stanley Cowell) 12:36
2. Charleston Rag (Eubie Blake) 6:46
3. Montage For Toledo (Stanley Cowell) 11:57
4. Equipoise (Stanley Cowell)* 4:48
5. It's Time (Max Roach) 5:09
6. Banana Pudding (Stanley Cowell) 12:11
7. No Illusions (Stanley Cowell) 9:30
8. This Life (Stanley Cowell) 7:33
Total Playing Time 71:55

【メンバー】
Stanley Cowell (p), Freddie Hendrix (tp), Bruce Williams (as), Tom Dicarlo(b), Vince Ector (ds)
*Sunny Cowell (vo)
Recorded October 2019

掲載: 2020年12月21日 15:34