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Julian Lage(ジュリアン・レイジ)|アメリカーナ・ジャズを牽引する人気ギタリストがブルーノート・デビュー作『Squint』を発表

Julian Lage ptoho by Alysse Gafkjen


photo by Alysse Gafkjen

アルバム『Squint』は、レイジが長年にわたってチームワークを磨き上げてきたベースのホルヘ・ローダー、ドラマーのデイヴ・キングとのトリオ作品で全11曲の収録曲の内9曲がオリジナル。深みのある巧みなインタープレイと、表現力豊かなソング・ライティング力が光るアルバムに仕上がった。

「インプロヴィゼーションが大好きですが、シンガー・ソングライターなどの音楽にもいつも魅了されてきました。」と語るレイジはブルーノートへの移籍について「私にとって、ブルーノートで生まれたジャズは常にその両側面を持っているもので、グラント・グリーンの『アイドル・モーメンツ』、ジョー・ヘンダーソン『インナー・アージ』、ボビー・ハッチャーソンとの共演が光るマッコイ・タイナーの『タイム・フォー・タイナー』など私が愛してやまないアルバムには、素晴らしい音楽が収録されていました。今回の移籍は、ブルーノートの伝統から生まれた音楽を自分なりに解釈できる素晴らしい機会だと思っています。」と本人はコメントしている。

レイジは2020年1月にニューヨークにあるジャズの聖地、ヴィレッジ・ヴァンガードで6日間に渡るトリオ公演を行っており、その際に同じメンバーでスタジオに入る計画を立てたが新型コロナウイルスの影響ですべてキャンセルに。しかし、自宅で過ごす時間が増えたことで、昨年アメリカを取り巻いた様々な社会問題について考える機会を得たという。

今回のアルバムに収録されているのは、レイジが自分、社会、音楽を再び見つめなおし、編み直した楽曲集となる。このように通常とは異なるプロセスで作られた本作についてレイジは「このアルバムを制作するにあたり最初に考えていたのは、ポジティブで美しい音楽を作ることでした。しかし、レコーディングが実現しなかったことで音楽の意図を考え始め、私の中で、アートや音楽は、影響を与え、癒し、人々の会話を生み出すためのプラットフォームであるということがこれまで以上に明確になりました。楽曲に感情的な複雑さやモヤがかった晴れない気持ちを表現することがとても重要に思えてきて、その結果、このアルバムには明るさだけではなく、今の世界にフィットする深みが出せたと思います。」と語っている。

 

収録曲
01. Etude (Julian Lage)
02. Boo’s Blues (Julian Lage)
03. Squint (Julian Lage)
04. Saint Rose (Julian Lage)
05. Emily (Johnny Mandel-Johnny Mercer)
06. Familiar Flower (Julian Lage)
07. Day and Age (Julian Lage)
08. Quiet Like A Fuse (Julian Lage)
09. Short Form (Julian Lage)
10. Twilight Surfer (Julian Lage)
11. Call of The Canyon (Billy Hill)k

掲載: 2021年03月23日 12:44

更新: 2021年04月02日 11:00