ミンコフスキによる日本公演とほぼ同キャスト!デュムソー&ボルドー・アキテーヌ国立管~ドビュッシー“ペレアスとメリザンド”
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
コロナ禍が生んだ注目盤、日本公演とほぼ同キャストによる《ペレアスとメリザンド》
新型コロナ・ウイルスによるパンデミックが世界を覆う中、ボルドー国立歌劇場で再演が予定されていた《ペレアスとメリザンド》も公演中止となってしまいましたが、劇場はALPHAレーベルと組み、この作品の録音へと取り組むことになりました。
2018年にプレミアを迎えたこのプロダクションは、同年ミンコフスキ指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏で金沢と東京でも披露され、大きな成功を収めたものです。
ソリストもジュヌヴィエーヴと医師の役以外は日本公演と同一というのが嬉しいところ。ペレアス役のバルベラク、メリザンドを演じるスケラートの安定した歌唱力から生まれる強い意志と繊細さの両立が聴きどころで、ゴロー役のデュアメルはじめ脇を固めるメンバーも素晴らしい出来栄えです。ボーイ・ソプラノの起用もあるイニョルドを演じるケレはまだ十代のソプラノで、微妙な役どころをうまく演じています。
デュムソーの操る音楽も、大きな起伏を描きながら全体の流れを上手くコントロールしており、申し分ありません。
(ナクソス・ジャパン)
【演目】
クロード・ドビュッシー(1862-1918):《ペレアスとメリザンド》 5幕の抒情劇(1902)
台本…モーリス・メーテルリンク
[DISC 1]
第1幕-第3幕第2場
[DISC 2]
第3幕第3場-第5幕
【出演】
ペレアス…スタニスラス・ド・バルベラク(テノール)
メリザンド…キアラ・スケラート(ソプラノ)
ゴロー…アレキサンドル・デュアメル(バリトン)
アルケル…ジェローム・ヴァルニエ(バス)
ジュヌヴィエーヴ…ヤニナ・ベヒレ(メゾ・ソプラノ)
イニョルド…マエリグ・ケレ(ソプラノ)
牧童、医師…ダミアン・パス(バス・バリトン)
ボルドー国立管弦楽団合唱団
サルヴァトーレ・カプート(合唱指揮)
ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
ピエール・デュムソー(指揮)
【録音】
2020年11月 オーディトリウム、ボルドー歌劇場、フランス
※「牧童、医師」役に関し、原盤には Jean-Vincent Blot と表記がございますが、Damien Pass の誤りです。ご了承ください。
[歌詞日本語訳&日本語解説付き]
日本語解説…山崎浩太郎
歌詞日本語訳…萩原里香