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マルクス・ポシュナー/ブルックナー全交響曲の全稿を録音する#bruckner2024プロジェクト~ 第3弾は第0番 ニ短調!

2024年はブルックナーの生誕200年。これを記念してブルックナーのすべての交響曲のすべての稿(バージョン)を録音しようという企画「#bruckner2024」の第3弾の登場です。
今回は通称「第0番」と呼ばれる交響曲ニ短調が取り上げられています。この曲は第1番より後の1869年頃に完成されましたが、1895年にブルックナーが自作を整理した際に「Die Nullte(無効)」と書き込んで番号を与えませんでした。しかし、ブルックナーは楽譜を処分することなく残します。ブルックナー学者のホークショーは原盤解説書で「ブルックナーはこの作品の価値判断を後世に委ねたのではないか」と書いています。実際この曲は、初期作品ながらブルックナーらしい構成を備え、金管の強奏や木管の印象的なソロ、コラール風の旋律や民俗舞曲風のリズムなど、彼の交響曲の特色を多く持っています。
ポシュナーは今回も速めのテンポを基調としつつ、緩急・強弱の幅を大きく取りメリハリのある音楽に仕上げています。
様々な旋律が交錯する第1楽章、アダージョではなくアンダンテの美感を備えた第2楽章、力強く重厚なスケルツォと思い切りテンポを落とした幻想的なトリオの対比が印象に残る第3楽章、そして劇的で雄大な最終楽章と聞きどころも満載。使用楽譜はノーヴァク版ですが、今回も演奏に際しては緻密な読み直しが行われたことが推察されます。

#bruckner2024について
ウィーンを拠点とするレーベルCapriccioがブルックナー研究の第一人者でイェール音楽大学院のポール・ホークショーの監修の下、ブルックナーの全交響曲のすべての稿を録音するというプロジェクトです。少なからぬ曲で目下刊行が進んでいる新ブルックナー全集の楽譜が使われる予定。
指揮者には全曲を通じてマルクス・ポシュナーを、オーケストラはポシュナーの手兵リンツ・ブルックナー管弦楽団を主体にウィーン放送交響楽団も起用。今後は22年1月に第0番(ノーヴァク版)、22年5月に第4番1878/80年稿(新全集Korstvedt NBG III/1: 4/2)と続き、ブルックナー生誕200周年の2024年に完結の予定。
ブルックナー・ファンにとっては目と耳の離せないシリーズとなりそうです。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
アントン・ブルックナー(1824-1896):
交響曲第0番 ニ短調「Die Nullte」 WAB100 ノーヴァク版
1. I. Allegro
2. II. Andante
3. III. Scherzo. Presto, Trio: Langsamer und ruhiger
4. IV. Finale. Moderato

【演奏】
リンツ・ブルックナー管弦楽団
マルクス・ポシュナー(指揮)

【録音】
2021年2月22-24日
リンツ・ミュージックシアター、
リハーサル・ホール(オーストリア)

CD(輸入盤)


CD(輸入盤・国内流通仕様・日本語解説付き)


カテゴリ : ニューリリース | タグ : ANTON BRUCKNER

掲載: 2021年12月23日 00:00