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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.159

バディ・リッチ・ビッグ・バンド『ビッグ・スイング・フェイス』(1967)

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バディ・リッチ・ビッグ・バンド
ソロイスト:
バディ・リッチ(ds)
ボビー・シュー(tp)
チャック・ファインドリー(tp)
ジム・トリンブル(tb)
アーニー・ワッツ(fl, as)
クイン・デイヴィス(as)
ジェイ・コレア(ts)
レイ・スターリング(p)
キャシー・リッチ(vo)

1967年2月22日~25日、ハリウッド、シェ・クラブにてライヴ録音 / 3月10日、ハリウッドにて録音

曲目(オリジナルLP発売時):
01.ノルウェーの森
02.ビッグ・スイング・フェイス
03.モニター・テーマ
04.ワック・ワック
05.ラヴ・フォー・セール
06.メキシカリ・ノーズ
07.ウィロークレスト
08.ザ・ビート・ゴーズ・オン
09.ビューグル・コール・ラグ

【アルバム紹介】
1.多くのロック・ドラマーにも多大な影響をあたえたレジェンド・ドラマー、バディ・リッチ
2.ハリウッドのクラブでのパフォーマンスを収録した熱気あふれるライヴ盤
3.ビートルズ、ソニー&シェールら当時のポピュラー・ヒット・ナンバーをアレンジして披露

今回取り上げるアーティストは、ジャズ史上に名を残すレジェンド・ドラマーの一人、バディ・リッチです。多くのロック・ドラマーに多大な影響をあたえたダイナミックなドラミングは今聴いても圧巻です。

本作はバディ・リッチが自身のビッグバンドを率いて、ハリウッドのクラブに出演した際のパフォーマンスを収録した熱気あふれるライヴ盤です。
16人編成のビッグバンドには、トランペットのボビー・シュー、サックスのアーニー・ワッツなどの名ソロイストたちがフィーチャーされており、聴きどころたっぷりの演奏が堪能できます。

60年代後半の時代ゆえ、取り上げている楽曲もビートルズの“ノルウェーの森”、ヤング・ホルト・トリオ(後のヤング・ホルト・アンリミテッド)の“ワック・ワック”、ソニー&シェールの“ザ・ビート・ゴーズ・オン”といった当時のポピュラー・ヒット・ナンバーをアレンジして披露しています。この他、ジャズの名スタンダードである“ラヴ・フォー・セール”では圧倒的スイング・ビートを、“ビューグル・コール・ラグ”では素晴らしいドラムのロング・ソロを堪能できます。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
60年代当時のヒップ感覚あふれる“ザ・ビート・ゴーズ・オン”。

60年代半ば当時、音楽シーンに台頭してきたロックのヒット・ナンバーをジャズ・ミュージシャンがどんどん取り上げるようになりました。ここでのこの曲もそんな一例と言えます。
先述の通りこの曲はソニー&シェールの大ヒット・ナンバー“ザ・ビート・ゴーズ・オン”であり、ライヴで演奏したトラックに、バディ・リッチの12歳の娘キャシー・リッチのヴォーカルをオーバーダビングしたヒップなテイクになっています。
ジャズ・ロック・ビートの上で歌われる少女のヘタウマ?ヴォーカルがかえってヒップな印象を強く与えており、続いてパワフルなブラス・セクションが強靭なドラミングとともに躍動し、バディ・リッチのビッグバンドならではの醍醐味を感じさせる演奏になっています。

WEEKEND JAZZは今回が2021年ラストになります。
一年、閲覧いただきありがとうございました。
また来年、いろいろな名盤をご紹介してゆきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2021年12月24日 10:00