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エキルベイ&インスラ・オーケストラ/モーツァルト:歌劇“ルーチョ・シッラ”全曲

ルーチョ・シッラ

圧倒的なパワーと表現を持つカウンターテナーのフランコ・ファジョーリをチェチーリオ役に起用し、感情豊かな表現を作り出したロランス・エキルベイ指揮による、ロマン主義を予見させる演奏

ローマの独裁者ルーチョ・シッラは彼の政敵で追放した元老員議員チェチーリオの許嫁ジューニアに横恋慕するが、ジューニアはそれを強く拒む。ひそかにローマにもどったチェチーリオはジューニアと喜びの再会をする。そこに、シッラの妹チェリア、政敵チンナらが絡みあって物語は進む。最後にシッラは恋人たちの結婚を許し、全ての政敵に恩赦を与え自ら帝位を退く…
モーツァルトが、このオペラ・セリアを1772年の12月にミラノで作曲したのは、まだ17歳前でした。しかしこの作品には、その後の数々の名作オペラの先駆けとなる要素を数多く含んでいます。バロック後期のナポリでその形式となった「オペラ・セリア」から、さらに発展を遂げ、それまでの伝統的な歌劇の範疇からから自由に飛躍させたものとなっています。このロマン主義を予見させる作品は、オペラ・セリアの慣習を揺るがし、既に劇作品で十分豊富な経験を持っていたモーツァルトのさらなる大成功となり、26回もの公演があったと伝えられています。
これまで、モーツァルトやウェーバーの歌劇を独自なプログラミングで作り出した指揮者ロランス・エキルベイは、この作品の巧妙な作曲法を見出しながら、それまで以上に感情豊かな表現を作り出しています。現在ではメゾ・ソプラノによって多く歌われるチェチーリオ役ですが、もともとはカストラートに書かれたもの。この演奏では、圧倒的なパワーと表現力をもつカウンターテナーのフランコ・ファジョーリによって歌われています。ローマの独裁者ルチオ・シッラのジューニアへの情熱、ジェットコースターのような愛の感情を、これまでの演奏経験で認識し、深さと軽さ、強さと優雅さの比類のない作品のすばらしさが伝えられてきます。

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(ワーナーミュージック)

【収録曲】
モーツァルト:歌劇「ルーチョ・シッラ」K.135(全曲)

【演奏】
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー:チェチーリオ)
オルガ・プドヴァ(ソプラノ:ジューニア)
アレッサンドロ・リベラトーレ(テノール:シッラ)
キアラ・スケラート(ソプラノ:チンナ)
イルゼ・エーレンス(ソプラノ:チェリア)
パリ・ラ・ジューヌ合唱団
インスラ・オーケストラ(ピリオド楽器オーケストラ)
ロランス・エキルベイ(指揮)

【録音】
2021年6月22-24日、バリ、ラ・セーヌ・ミュージカル

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年02月04日 12:00