デュプレー、ベイキルヒ&ベルリン放送響、他~カプースチン:ピアノ協奏曲第5番、2台のピアノとパーカッションのための協奏曲、シンフォニエッタ
[Capriccio Records 公式チャンネルより]
ジャズ・パーカッショニストの経歴を持つ異色のピアニスト、フランク・デュプレーによるカプースチン・プロジェクト。
ピアノの名手だったカプースチンはピアノと管弦楽のためにも数多くの曲を書いており、番号付きのピアノ協奏曲だけでも6曲あります。
第5番は演奏時間20分ほどの単一楽章の曲。カプースチンはモスクワ音楽院在学中からジャズ・ピアニスト及び作曲家として評判になっており、卒業後もジャズ・バンドに参加して活動しました。同時にモスクワ放送交響楽団のピアニストとして演奏会に参加。当時の首席指揮者ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーの意向で現代曲や西側作品にも参加しました。こうした経験はピアノ協奏曲第5番のオーケストレーションにも反映され、一聴完全にジャズでありながらシンフォニックな緻密さは現代音楽の場数を踏んだ練達の域に達しています。
ニコライ・ペトロフに献呈され、ピアノ・パートは超絶技巧を要します。2018年には日本初演が行われて話題になりました。
他の2曲も20分弱の曲で、2台のピアノや4手連弾によるジャズ風のインタープレイが見事です。即興と思わせる音楽の全てが楽譜に書きこまれているということにも驚かされます。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ニコライ・カプースチン(1937-2020):
1. ピアノ協奏曲第5番 Op. 72(1993)
2台のピアノとパーカッションのための協奏曲 Op. 104(2002)
2. I. Allegro moderato
3. II. Largo
4. III. Allegro impetuoso
シンフォニエッタ Op. 49 - 4手ピアノのために(1986)
5. I. Overture: Allegro
6. II. Slow Waltz: Largetto
7. III. Intermezzo: Allegretto
8. IV. Rondo: Presto
【演奏】
フランク・デュプレー(ピアノ)
アドリアン・ブレンドル(ピアノ)…2-6
マインハルト・OBI・イェンネ(ドラムセット)…2-4
フランツ・バッハ(パーカッション)…2-4
ベルリン放送交響楽団
ドミニク・ベイキルヒ(指揮)
【録音】
2022年1月5-7日、Haus des Rundfunks、Berlin(ドイツ)…1
2022年8月4-5日、SWR Funkstudio、Stuttgart(ドイツ)…2-8
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年12月26日 00:00