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ミハイル・ユロフスキ ベルリン放送交響楽団、他 ショスタコーヴィチ: 映画音楽集 7枚組 2025年1月9日発売

ショスタコーヴィチ

ショスタコーヴィチの没後50年を記念して、2006年に発売された7枚組の映画音楽選集BOX(C49533)を新装再発売。


ショスタコーヴィチは15曲の交響曲や15曲の弦楽四重奏曲に加え、生涯にわたって36本の映画音楽を手がけており、この分野でも20世紀を代表する作曲家の一人でした。彼の交響曲や弦楽四重奏曲には苦悩や辛辣さが色濃く表れていますが、映画音楽では軽音楽からヒントを得た、ユーモアとひねりの効いた楽しい作品が多く、別の一面が見えます。巧みな管弦楽法によって、こうした分野でも最大の効果を挙げている点も見逃せません。
このBOXには、1920年代から1970年までに手がけた映画音楽や劇音楽を収録。シェイクスピアの戯曲に基づく「ハムレット」や、劇音楽と映画音楽の2つのバージョンが存在する「リア王」(道化の歌では「ジングル・ベル」の旋律が効果的に用いられています)、ロマンスの美しい旋律が人気の「馬あぶ」、ショスタコーヴィチ初の映画音楽作品「新バビロン」、ユニークな楽器テルミンを使った「女ひとり」などを収録しています。
厳しいソ連時代を生きたショスタコーヴィチの作品群を演奏するのは東西ベルリンの二つの放送交響楽団。どちらも当時は「ベルリン放送交響楽団」と表記されていましたが、CD1-3と5は西ベルリンのRadio-Symphonie-Orchester Berlinで、旧称RIAS交響楽団、現在のベルリン・ドイツ交響楽団。CD4,6,7は東ベルリンのRundfunk-Sinfonieorchester Berlinで、現在のベルリン放送交響楽団。一連の録音はベルリンで行われましたが、1988年から95年にわたる録音の間にはベルリンの壁が崩壊しました。CD4-7を指揮したユロフスキはショスタコーヴィチと交流があり、未完に終わったオペラ《賭博者》の補筆完成版の成果初録音を行っています。モスクワ生まれのユロフスキがこの録音に参加したのも、ベルリンの壁崩壊の翌1990年にベルリンへ移住したことが契機となっており、今では息子のウラディーミルがベルリン放送響の首席指揮者を務めているなど、歴史を感じさせるセットとなっています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):映画音楽集

【CD1】
1-8. 組曲『ハムレット』 Op. 116a (L. アトフミャン版 1964年)
9-20. 組曲『馬あぶ』 Op. 97a (L. アトフミャン版 1955年)
ベルリン・ドイツ交響楽団
レオニード・グリン(指揮)
録音:1988年11月29日-12月2日
Berlin, Jesus-Christus-Kirche(ドイツ)

【CD2】
1-6. 新バビロン Op. 18
【CD3】
1-2. 新バビロン Op. 18(続き)
3-7. 組曲『ドレスデンの五日間』 Op. 111a(L. アトフミャン版 1961年)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ジェイムズ・ジャッド(指揮)
録音:Berlin, Jesus-Christus-Kirche(ドイツ)
1988年10月10-12日、1989年2月7-8日…CD2、CD3: 1-2
1990年1月22-23日…CD3:3-7

【CD4】
1-14. 劇音楽『リア王』 Op. 58a*
15-27. 映画音楽『リア王』 Op. 137**
エレーナ・ザレンバ(メゾ・ソプラノ)…*
スタニスラフ・スレイマノフ(バス)…*
ベルリン放送合唱団…**
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
録音:1990年12月10-13日
Berlin, Funkhaus(ドイツ)

【CD5】
1-5. 組曲『ゾーヤ』 Op. 64a(L. アトフミャン版 1944年)
6-13. 組曲『ベルリン陥落』 Op. 82a(L. アトフミャン版 1950年)
RIAS室内合唱団
ベルリン・ドイツ交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
録音:1991年3月4-6日
Berlin, Jesus-Christus-Kirche(ドイツ)

【CD6】
1-6. 組曲『黄金山脈』 Op. 30a
7. 映画音楽『マクシムの青年時代』 Op. 41 - 序曲*
8-14. 組曲『マクシム三部作』 Op. 50a(L. アトフミャン版 1961年)
15. 映画音楽『ヴィボルグ地区』 Op. 50 - 序曲
Swetlana Katchur(ソプラノ)*
ベルリン放送合唱団…8
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
録音:Berlin, Deutschlandradio. Saal 1
1994年4月28-29日…7-15
1994年6月13-14日…1-6

【CD7】
1-28. 映画音楽『女ひとり』 Op. 26
Swetlana Katchur(ソプラノ)
Wladimir Kazatchouk((テノール)
ベルリン放送合唱団のメンバー
ベルリン放送交響楽団
ミハイル・ユロフスキ(指揮)
録音:1995年9月19-22日
Berlin, Jesus-Christus-Kirche

総収録時間:約440分

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2024年11月27日 00:00