「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」ズスケ四重奏団/モーツァルト:ウィーン弦楽四重奏曲全集(第8~13番) SACDシングルレイヤー
「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」
エテルナのオリジナル・サウンドに最も忠実な音!
第3弾は、ズスケ四重奏団による
モーツァルトのウィーン弦楽四重奏曲全集
全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、マスターテープから新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルの新シリーズ「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」第3弾は、ズスケ四重奏団によるモーツァルトのウィーン弦楽四重奏曲全集(KV168~KV173)。引き続き企画監修には、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNAのレコードを流布させた"仕掛け人"でもある高荷洋一氏を招き、最大限アナログ・レコードに忠実な音質を目指すべく、徳間より受け継ぎ、キングレコードに保管されているマスターテープからSACD用に通常3倍の時間をかけマスタリングを行いました。解説書は高荷氏による、ズスケ四重奏団の成り立ち・変遷、ズスケ弦楽四重奏団「ETERNA録音・LPディスコグラフィー」など読み物としても充実した内容となっています。
モーツァルトは、全23曲の弦楽四重奏曲を作曲しています。ここに録音されている作品は1773年の夏にウィーンに滞在中に書かれた6曲で、作曲地にちなんでこの連作は「ウィーン四重奏曲」と呼ばれています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791)
弦楽四重奏曲 第8番 ヘ長調 KV 168
弦楽四重奏曲 第9番 イ長調 KV 169
弦楽四重奏曲 第10番 ハ長調 KV 170
弦楽四重奏曲 第11番 変ホ長調 KV 171
弦楽四重奏曲 第12番 変ロ長調 KV 172
弦楽四重奏曲 第13番 ニ短調 KV 173
【演奏】
ズスケ四重奏団
カール・ズスケ(第1ヴァイオリン)
クラウス・ペータース(第2ヴァイオリン)
カール=ハインツ・ドムス(ヴィオラ)
マティアス・プフェンダー(チェロ)
【録音】
1974年3~4月(第8~10番)、1975年2月3~6日&3月24~25日(第11~13番)
録音場所:すべてドレスデン・ルカ教会
音楽プロデューサー:ハインツ・ウェグナー Musikregie:Heinz Wegner
録音技師:ホルスト・クンツェ Tonregie:Horst Kunze
ズスケ四重奏団(ベルリン弦楽四重奏団)
1965年、当時ベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンサート・マスターだったカール・ズスケを中心に首席奏者たちによって組織されました。1966年、ジュネーヴ国際コンクール2位(1位無し)を獲得、たちまち旧東ドイツを代表する弦楽四重奏団に成長。東ドイツ国内では一貫してズスケ四重奏団(ドイツ語表記のSuske-Quartett)を名乗って活動しましたが、国外でのツアーやLPレコードではベルリン弦楽四重奏団(英語表記のBerlin String Quartet)の名称で活動しました。1977年9月にカール・ズスケがライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターに転出すると、リーダーはヴォルフ=ディーター・バッツドルフに交代し、団体名もドイツ語のBerliner Streichquartett(ベルリン弦楽四重奏団)を名乗るようになりましたが、ズスケをリーダーとした録音は1980年まで継続し、有名なベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集を完結させています。
このモーツァルトの弦楽四重奏曲集も彼らの代表盤の一つで、しっかりとした技巧と洗練された音色を背景に、楽曲に真正面から挑み、すっきりとした造形の中で清冽な抒情を漂わせる見事な演奏を聴かせています。LP時代は「ベルリン弦楽四重奏団」の名で第14~23番が日本コロムビア(西ドイツのオイロディスク経由)、第8~13番が徳間ジャパン(東ドイツのドイツ・シャルプラッテン原盤)より発売され、1970年代より日本の愛好家に親しまれた名盤です。
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDシングルレイヤー(クラシック)
掲載: 2023年06月14日 00:00