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VICTOR x TOWER RECORDS ベルリン弦楽四重奏団/シューベルト“ロザムンデ”&ハイドン“セレナード”(SACDハイブリッド)

ベルリン弦楽四重奏団

タワーレコード・オリジナル企画盤
VICTOR x TOWER RECORDS
世界初SACD化 1973年初来日時の収録。貴重盤
ベルリン弦楽四重奏団(リーダー:カール・ズスケ)
シューベルト:「ロザムンデ」、ハイドン:「セレナード」
SACDハイブリッド 当時の最上のアナログ録音

~カール・ズスケが率いるベルリン弦楽四重奏団が初来日時にビクタースタジオで録音したマスターテープから初SACD化。今回の復刻にあたり、SACD層はオリジナルのアナログ・マスターテープからダイレクトにDSD化。CD層はDSDでデジタル化後、出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kHzに変換してマスターを作成
原音を忠実に追求したマスタリング:2023年にビクタースタジオでオリジナル・アナログ・マスターテープからデジタル化を行いマスタリング
<仕様>:SACDハイブリッド、スリムケース仕様。盤面緑色仕様。
序文解説と小石忠雄氏による初出時の解説を新規で収録、解説書合計10ページ
永久保存盤 最新復刻  特別価格¥2,970(税込)
音源:ビクターエンタテインメント
マスタリング・エンジニア:袴田剛史氏
2023年5月24日(水)リリース予定

企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

2022年9月にスタートしたビクター所蔵のアナログ音源のSACD化企画、最新第2弾をリリースします。前回は1977年来日時に収録したゲヴァントハウス弦楽四重奏団のベートーヴェン:「ラズモフスキー」3曲を復刻しましたが、今回も旧東ドイツを代表する弦楽四重奏団であるベルリン弦楽四重奏団の貴重な音源のSACD化が実現できました。1973年の初来日時に収録した音源です。オリジナルのアナログ・マスターテープの保存状態も良く、今回も瑞々しい当時の良質な音色が再現できています。独墺音楽の本質に根差したカール・ズスケ率いる格式ある音楽美を、最新の復刻でお楽しみください。また今回もSACD化の過程に拘り、極力ロスが少ない工程でマスターテープを忠実に再現するべく、最良の方法を選択し、SACDで聴くための復刻を重視しました。解説書はLP初出時のものを再掲し、新規文章も掲載しています。パッケージならではの永久保存盤としてお楽しみください。
<今回の音源の工程に関して>
●SACD層:新規でオリジナル・アナログ・マスターテープから、ダイレクトにDSD化(2.8MHz)
●CD層:同様にDSDでデジタル化後、出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kHzに変換してマスターを作成
●上記一連の工程は、ビクタースタジオの袴田剛史氏ルームで2023年3月に実施

*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

ベルリン弦楽四重奏団
ベルリン弦楽四重奏団

シューベルト:弦楽四重奏曲第13番「ロザムンデ」、ハイドン:弦楽四重奏曲第17番「セレナード」(ホフシュテッター作曲)(SACDハイブリッド)
ベルリン弦楽四重奏団

[NCS88015 (1SACDハイブリッド)¥2,970(税込)]

【収録曲】
1. フランツ・シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 作品29 D.804 「ロザムンデ」
2. ヨーゼフ・ハイドン:弦楽四重奏曲 第17番 ヘ長調 作品3-5 「セレナード」(ホフシュテッター作曲)
【演奏者】
ベルリン弦楽四重奏団
カール・ズスケ(第1ヴァイオリン)、クラウス・ペータース(第2ヴァイオリン)
カール=ハインツ・ドムス(ヴィオラ)、マティアス・プフェンダー(チェロ)
【録音】
1973年11月17日、18日 ビクタースタジオ(東京)
【Original Recordings】
Recording Producer: Noritsune Matsumoto
Recording Director: Shohachiro Aizawa
Recording Engineer: Heizo Yoda
【マスタリング・エンジニア】
袴田剛史(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
ビクターエンタテインメント

カール・ズスケが率いる弦楽四重奏団が初来日時にビクタースタジオで録音したマスターテープから初SACD化。 既発作品から更に原音を追求し、磨き抜かれたカルテットの艶やかな音色を再現!当時の最高品位でのアナログ録音の音質に最大限拘り、原音を追求したマスタリングを実施

 1973年5月に日本が東ドイツと国交を樹立した直後の11月。待望の来日を果たしたベルリン弦楽四重奏団の公演は、ピアノに永富和子、コントラバスに堤俊作を加え、東京朝日講堂の他各地で行われました。この音源は、従来より東欧アーティストのレコーディング実績があったビクターのスタジオで、ディレクター相澤昭八郎氏、エンジニア依田平三氏によって録音。SACD化において当時のサウンドを忠実に再現すべくアナログマスターまで遡り、袴田剛史氏(FLAIR Mastering)によってリマスタリングを施した美質溢れるサウンドをご堪能ください。
1973年11月の初来日以来、実演に、レコードに日本で高い人気を誇り続けた往年の名団体、ベルリン弦楽四重奏団の初来日時のビクターへのスタジオ録音を世界初SACD化した貴重なアルバムです。ベルリン弦楽四重奏団のリーダー、カール・ズスケ(1934~)は、戦後ヨーロッパを代表する名コンサートマスターの一人。そして、オーケストラ活動と並行して、ソリスト、室内楽のリーダー、ヴァイオリン教授としても世界的に活躍したことで知られています。
ベルリン弦楽四重奏団は、ズスケがベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスター時代の1965年に、同歌劇場のメンバーを集めてズスケ弦楽四重奏団(Suske-Quartett)の名称で結成されました。その目覚ましい芸術的成果により結成僅か5年で東ドイツの国民賞3等を受賞し、同時にベルリン弦楽四重奏団と名乗ることを許されました。この名称は主に海外公演のときに用いられましたが、東ドイツ国内ではSuske-Quartettの名称を通し、1977年にズスケがゲルハルト・ボッセより名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウス弦楽四重奏団のリーダーを禅譲されるまで活動を続けました(録音は1980年まで)。
1973年11月のビクターによる録音曲目にシューベルトとハイドンが選ばれた理由は、ベルリン弦楽四重奏団の演奏が作品に相応しいという芸術上の理由とともに、彼らが東ドイツでモーツァルトの弦楽四重奏曲集を収録済みであったこと、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲録音が進行中だったことが挙げられます。結果として歌謡性に満ちた2曲が選ばれましたが、これは彼らの数多い録音の中でも、その美質がこの上なく発揮された1枚となりました。
シューベルトの《ロザムンデ》第1楽章から、彼らの特徴である確かな造形と様式感覚の中での艶やかな音色と磨き抜かれたアンサンブル、しなやかな旋律の歌、表現の抒情性が際立っています。彼らは旋律を隅々まで丁寧に歌わせながらも、ポルタメントやルバートを抑制して、テンポやリズムも乱すことなく、造形をキリリと引き締めることに成功。シューベルトが随所に織り込んだ痛切なアタックも、彼らの合奏には力強さと音色の深いコクがあり、絶妙な「歌」と見事なコントラストを描いています。展開部で曲想がどんどん高まってゆく部分(トラック1の4分10秒~)など、彼らの高い理想への飛翔に誰しも心奪われてしまうことと思います。
一方の《セレナード》は長年ハイドン作として親しまれた作品でしたが、1964年にロマン・ホフシュテッター(1742~1815)の作だったとの研究が発表されてから、近年ではほとんど演奏されなくなってしまいました。この愛らしい旋律美、屈託の無い歌、シンプルな造形、見事な起承転結は作者が誰であっても「名曲」に相応しいものであり、このベルリン弦楽四重奏団の名演復活を機に、演奏する団体が増えることを期待したいと思います。
今回の復刻では、ビクターが温度管理も含め厳重に保管していたオリジナルの2chのアナログ・マスターテープを用い、録音当時も使用していたスチューダーのA-80で再生した音源をSACD層用にはDSDでダイレクトに、CD層用には同じくDSD化された音源を基に出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kMzに変換しています。製品化にあたってはスタジオでマスターテープと比較の上、DSD2.8MHz、DSD5.6MHz、DSD11.2MHz、PCMは44.1kHzから192や384等、可能な限りのレートで試聴を行った上で、DSD2.8MHzのダイレクトを採用しました。これは、SACDのフォーマットが2.8MHzのため工程で一番ロスが少ないこと(他のレートでは最終的に2.8MHzに変換するため工程が多くなる)で、弦楽器の質感や音色が一番アナログ・マスターテープに近かったことによります。もちろん、今回のテープの状態が非常に良くアナログ領域含め一切調整する必要が無かったこと、元々のマスターのバランスが非常に良いためEQ調整等を行う必要性も全く無かったことなど、良い条件が重なった結果です。従いまして、今回のSACD層は全くの未加工のため、限りなくアナログ・マスターテープそのものの音を再現できました。CD層もバランス等の調整は行っていませんが、44.1kHz/16bitに変換する際にエンジニアにより最小限の音色の管理は行っていますので、ほぼ無調整で原音のままと言えると思います(今回、全工程は広義な意味も含め「マスタリング」という言葉を使用しています)。当時のビクターによる録音技術の粋を集めた素晴らしい音源が、今回の復刻ではまさに蔵出し的な意味合いも十分感じられる出来に仕上がっていますので、現在の技術を用いたこの素晴らしい録音を最大限お楽しみいただけます。
尚、解説書には小石忠男氏によるLP初出時の解説と、新規で序文解説を掲載しました。また、ジャケットはLP初出時のデザインを使用しています。

※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ SACDハイブリッド盤
※ 世界初SACD化
※ ジュルケース仕様
※ 2023年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:袴田剛史氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:板倉重雄(新規序文解説)、小石忠雄氏による初出時解説を再録、解説書合計10ページ