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パスカル・ロフェ&フランス国立ロワール管、グリンゴルツ/ミカエル・ジャレル:管弦楽作品集(SACDハイブリッド)

イリア・グリンゴルツ

イザベル・ファウストに献呈されたジャレルの作品をグリンゴルツが録音!ジャレルの弦楽作品3篇をロフェ率いるフランス国立ロワール管が演奏!

スイスの作曲家ミカエル・ジャレルの音楽は「夢と非現実の状態を真実の瞬間を探し求めながら考察する」と言われています。最小の音の聞こえ方ともっとも遅いテンポという、時間が静止するところに見つかることの多い、真実。きわめて個人的なアプローチにより彼は、第二次世界大戦後の音楽のいろいろな技法をはじめとするレガシーを統合し、音楽の真の「詩」を示してみせます。

『ジャレル:協奏曲集』(BIS SA-2482)を録音したパスカル・ロフェ率いるフランス国立ロワール管弦楽団の新しいアルバムでは、ジャレルが四半世紀近い間隔で作曲した3つの作品が演奏されます。

《Paysages avec figures absentes - Nachlese IV(不在の形象と対面する風景 - 補遺 IV)》は、イザベル・ファウストのために書かれ、彼女に献呈された作品。「アンサンブルの中にあるヴァイオリン」の新しいアプローチを念頭に置いて作曲され、ジャレルの思考に大きな影響を与えたというスイスの詩人フィリップ・ジャコテ(1925-2021)の作品が曲名に引用されています。この録音ではイリア・グリンゴルツがソロを担当しました。

《Sechs Augenblicke(6つの瞬間)》は、COVID-19 のロックダウン中に作曲され、この録音の数週間前に初演されました。音楽の断片に含まれる「音という物質」の凝縮あるいは内破を示唆するタイトルが与えられています。

打楽器ソロとオーケストラの共演する《…un long fracas somptueux de rapide céleste…(…天上の急流の長い豪壮な轟き…)》では、短い力強い「初めの爆発」が形を変え、曲中の「句読点」のように何度となく現れます。フランスの作家ジュリアン・グラック(1910-2007)の『Un balcon en forét(森のバルコニー)』から引用したタイトルがつけられました。
ソリストのフロラン・ジョデレは、パリ国立高等音楽舞踊学校の出身。フランス国立管弦楽団のソロ打楽器奏者を務めるとともに「今日の音楽」のスペシャリストとして作曲家たちとのコラボレーションを行なっています。
(キングインターナショナル)

【曲目】
ミカエル・ジャレル(1958-):
1.Paysages avec figures absentes - Nachlese IV(不在の形象と対面する風景-補遺 IV)~ヴァイオリンと管弦楽のための(2009)

2.Sechs Augenblicke(6つの瞬間)~管弦楽のための(2022)

3.…un long fracas somptueux de rapide céleste…(…天上の急流の長い豪壮な轟き…)~打楽器と管弦楽のための(1998)

【演奏】
イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)[1]
フロラン・ジョデレ(打楽器)[3]

パスカル・ロフェ(指揮)
フランス国立ロワール管弦楽団

【録音】
2022年7月7~16日/コングレスセンター、アンジェ(フランス)

制作・バランスエンジニア:イジー・ヘーガー
サウンドエンジニア:アリス・ラゴン

DSD
5.0 Surround sound
マルチチャンネル
BIS ecopak
54'16

カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)

掲載: 2023年12月27日 00:00