『Nの二乗（自然・数）～金子仁美：管弦楽作品集』～日本を代表する演奏家・演奏団体によるライヴ収録で初CD化！

音楽史に刻まれた類例のない管弦楽作品のライヴ音源を初CD化

「……かくして金子仁美という作曲家は、フィボナッチ数列、グレゴリオ聖歌、分子構造といった音楽外の何事かを手がかりにしつつ、そこで得られた素材を、類例のないかたちで容赦なくグイグイと回転させ、繰り返しながら新しい説話性へとたどりつこうとしている」
音楽学・沼野雄司（ライナー・ノーツより）

金子仁美の管弦楽作品4曲を、日本を代表する演奏家・演奏団体によるライヴ収録で初CD化。音楽史に刻まれた貴重な音源をお届けいたします。
（カメラータ）

『Nの二乗（自然・数）～金子仁美：管弦楽作品集』
【曲目】
金子仁美：
1.Nの二乗（自然・数）～2群オーケストラのための（2006）
［委嘱：NHK交響楽団］

2.レクイエム～ピアノとオーケストラのた めの（2013）
［委嘱：仙台フィルハーモニー管弦楽団］

3.分子の饗宴～オーケストラのための（2018）
［委嘱：サントリー芸術財団］

4.地球・生命 3Dモデルによる音楽Ⅶ～邦楽アンサンブルのための（2021）
［委嘱：現代邦楽“考”］

【演奏】
パスカル・ロフェ（指揮）[1]
NHK交響楽団 [1]
野平一郎（ピアノ）[2]
沼尻竜典（指揮）[2,3]
東京都交響楽団 [2,3]
板倉康明（指揮）[4]
現代邦楽“考”[4]
寺井結子／阿佐美穂芽／近藤智子／高須真穂／石井香奈／岡戸朋子（箏）
清野さおり／麗明智翔（十七絃）
深海あいみ／富緒清律（三絃）
松本宏平／大山貴善（尺八）

【録音】
2023年4月、三重

＜金子仁美（作曲）＞
東京生まれ。桐朋学園大学研究科在籍中にフランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院作曲科に留学。日仏現代作曲コンク－ル第1位、第59回日本音楽コンクール作曲部門（管弦楽）第1位、E.ナカミチ賞、第9回村松賞など受賞。作曲を三善晃、ジェラール・グリゼイに師事。これまでにダルムシュタット現代音楽祭（ドイツ）、パリの秋、アヴィニョン、ニース現代音楽祭（フランス）、ブカレスト現代音楽週間（ルーマニア）、ヘームシュテッド現代音楽週間（オランダ）、Music form Japan音楽祭（USA）、武生国際音楽祭（日本）、BBCウェールズ交響楽団、NHK交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団などで作品が発表されている。
1997年IRCAM研究員。NHK電子音楽スタジオ等で作品制作。2011-12年文化庁芸術家在外研修員、パリ第4大学（パリ・ソルボンヌ）招聘研究員。2018-20年、パリ第8大学（サンドニ）招聘研究員。CDは作品集など、楽譜は全音楽譜出版社より刊行されている。
1995年より2022年まで桐朋学園大学非常勤講師、桐朋女子高等学校音楽科教諭、桐朋学園大学准教授、同教授、同大学院教授を歴任。現在、東京藝術大学准教授、桐朋学園大学非常勤講師。