エリーシャの作品群に集約されている世界各国のクリエイターたち
エリーシャの作品には日英米の現R&Bシーンを支えるビッグ・ネームが揃う。中でもT. Kuraはデビュー時から彼女に関わる最重要ブレーンで、L.L. BROTHERSやCrystal Kay、Heartsdalesらを手掛け、バウンシーなビートでフロアを揺らしている。また、T. KuraとGIANT SWING名義でラヴ・スクエアを手掛け、日本屈指のメロディーメイカーとして平井堅らに楽曲を提供しているMaestro-Tもエリーシャとは縁深い。日本人クリエイターだと、ウィスパーズやリール・タイトの作品に関与し、宇多田ヒカルにも関わったLA在住のツヨシ・タカヤナギ(&スピーディー)や、マーティン・ラッセルズと組んだグループ=MASHにてロンドン発のアーバンなR&B~ゴスペル作品を送り出す鷺巣詩郎(MISIAなども!)も忘れがたい存在だ。一方、ビヴァリー・ナイトらを手掛けつつUS産R&Bのリミックスもこなす2B3や、ジョジョのデビュー作に関与したロシェアといった制作チームの音は、英国人らしくスタイリッシュ。
そのロシェアはダズ・バンドの最近作にも関与していたが、バンドの一員にしてサムシン・フォー・ザ・ピープルの裏方でもあるのがマーロン・マクレインだ。US勢では他にもケニー・ラティモア“Weekend”の好仕事も記憶に新しいキャラクターズ、アトランタR&Bの名曲を数多く生んだショーン・ホール、ジャム&ルイス門下生のビッグ・ジム・ライト、それにマーク・ネルソンなどがいる。最新作『Sensuous』では、シャイラ・プロスピアやビヴァリー・ブラウンらを手掛けたフル・クルーのマイケル・デイリー、ベル・ビヴ・デヴォー『BBD』で抜群の腕を奮ったJ・ノッドらも参加。ミックスの多くをあのプリンス・チャールズ・アレキサンダーが担当……と、エリーシャの〈集約力〉には本当に恐れ入るばかり。
各プロデューサーたちの関連作品を紹介。
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