Primal Scream(3)
日本はセックスより最高さ!
それから……なんてこった、トピックが書き切れない。アンディ・ウェザオール、ケヴィン・シールズ、ロバート・プラント、それにジム・リードの参加、ケイト・モスとボビーのデュエット。……ここでは、シングル・カットの“Miss Lucifer”がとんでもなく楽しいエレクトロ・ブギーだっていうことだけ触れておこう──「盛り上がる曲だろ? セクシーなロックンロール・トラックだよね」(ボビー)。“Miss Lucifer”は跳ねまわる。何度でも床を抜きそうだ。
「そうさ、俺たちはロックンロール・バンドさ。しかも、すごくうまいぜ」(ボビー)。
「昨年の〈サマー・ソニック〉? 最高に楽しかったし、信じられなかった。ステージに立つと、会場全体が大暴れしててぶっ飛んだ。セックスなんかよりもよかった、それくらいよかったんだ。日本はセックスよりも最高さ(笑)。……(あなた方はロックンロール・スターで云々、という問いに)俺たちのほうが日本のファンを偶像視してるさ」(ゲイリー“マニ”モーンフィールド、ベース)。
「アッハッハッハ、イエーイ! それ、最高だね!」(ボビー)。
「バンドをやってく原動力だよ、自分たちの音楽にあそこまで感動してくれる人たちがいるってことがね。だから、日本のファンを俺は崇拝してる。彼らひとりひとりこそが、俺にとってのポップ・スターさ」(マニ)。
このやりとりは無邪気だし、それに、泣ける! では、この返答はどうだろう?
「〈9.11〉は……うん、それで何も変わっちゃいないさ、俺たちは。あの事件は起こるべくして起きたんだから。歴史をみればさ、どんな帝国だって必ず滅びる。だから俺はアメリカの滅亡を楽しみにしてる。もちろんアメリカの文化は大好きだ、アメリカでライヴするのもね。でも、その政府のやり口が大嫌いなんだ。……どこの国の政府も狂ってる。たんなるファシスト政権さ」(ボビー)。
これが無邪気、だ。だからプライマル・スクリームのロックンロールは楔を入れる。とにかく、楔の入ったあとでやれることはいくらでもある。……うまく書けた!? バカヤロ!?
じゃあ、僕はもう、さっさと消えるさ!
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年06月27日 12:00
更新: 2003年02月13日 12:31
ソース: 『bounce』 233号(2002/6/25)
文/村松太カヒRAW