インタビュー

その韻美(淫靡)な世界もお楽しみ!──餓鬼レンジャーの限りなくパーフェクトに近いディスコグラフィー

餓鬼レンジャー
リップ・サービス
Pヴァイン(1998)
デビュー・ミニ・アルバム。Yoshiの声もPocyomkinのフロウも……今と違いすぎる(笑)。だが、当時のほかの日本モノと比較しても、決して見劣りしないその姿は完成度高し。この当時、誰がいまの彼らを想像した?

Pocyomkin
ゲンゴ JETCOASTER
東雲/POSITIVE(2000)
Pocyomkinのソロ作品。それまでの餓鬼レンジャーとしてのイメージとは異なったが、かなりの高評価を得た。そして、この作品こそがその後の彼のスタイルへのヒントを与えたのかもしれない、ある意味、重要な一枚である。

餓鬼レンジャー
火ノ粉ヲ散ラス昇龍
東雲/ビクター(2001)
表題曲とカップリングの“My Style Is The Best”はもちろん最高だが、餓鬼レンジャーの裏クラシック“東雲”はこのシングルにのみ収録。男の背中の哀愁と赤い体温をハートで感じろ! “東雲”……必聴の名曲だ。

餓鬼レンジャー
ラップ・グラップラー餓鬼
東雲/ビクター(2002)
板垣恵介の人気漫画「グラップラー刃牙」とリンクした格闘技路線の表題曲は、G.PとDJ HIGH SWITCHによるヴァージョン違いで楽しめる。ジャケットも板垣恵介の手によるもので、これまたインパクト大のシングル。

VARIOUS ARTISTS
RAP-WARZ DONPACHI!
東雲/POSITIVE(2000)
Pocyomkinが立ち上げたレーベルの企画で、北は北海道(THA BLUE HERB)から南は沖縄(DJ HINGA HIGA)と各地方をレペゼンするアーティストたちを収録した列島縦断コンピ。餓鬼レンジャーは名曲“サタDEFナイツ”で参加。

餓鬼レンジャー
火ノ国SKILL
東雲/POSITIVE(2001)
餓鬼レンジャーの驚異的な快進撃の突破口となった重要なシングル。リミックスも大きな人気を呼んだが、本作に収録の“クチコミ3000”も各方面で大人気。ブレイク目前の静かなる振動が、この時から始まっていた。

餓鬼レンジャー
UPPER JAM
東雲/ビクター(2001)
その伏線はあったものの、多くの人がド肝を抜かれた、あまりにも凄すぎる餓鬼レンジャーのファースト・フル・アルバム。迷いなくアグレッシヴに上がり続ける、文句ナシのクラシック! 全21曲が、まったく多く感じられないのだ。

餓鬼レンジャー
MONKEY 4
東雲/ビクター(2002)
セカンド・フル・アルバム『DA-PONG』リリース直前のシングル。グループ内に2人のトラックメイカーがいる強味は本作でも十二分に発揮されており、オリジナルはDJ HIGH SWITCH。リミックスはG.Pが手掛けている。

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掲載: 2002年12月05日 15:00

更新: 2003年02月07日 15:10

ソース: 『bounce』 238号(2002/11/25)

文/高橋荒太郎

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