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インタビュー

重なり合い響く、キック周辺クルーのフレッシュな活躍ぶりにも注目!!

11月にリリースされた、キックが主宰するイヴェント名でもあるDYNAMITEのコンピ『Adjust Audio Dynamite』から、まず紹介したいのがアルファ。MCUが若手ヒップホップ・アーティスト20人とオーガナイズする東京U家族の一員でもある彼らは、先頃リリースされた奇想天外なファースト・フル・アルバム『エンドルフィン』で頭ひとつ抜き出た印象だ。また、小学生からの幼馴染みであるKREVAとの伝説的なユニット、BY PHAR THE DOPESTを経てソロで活動するCUE ZEROの男気に溢れる語り口も、DYNAMITEの強いアクセント。『magic number』の先行シングルのひとつ“TORIIIIIICO!”でもフィーチャーされたカセビことCASSETTE VISIONクルーの一員でもある彼は、2003年2月にニュー・アルバムが予定されている。『magic number』でも2曲をプロデュースした、同じくDYNAMITE~CASSETTE VISIONの一員、DJ TATSUTAはそんなCUE ZEROとも関係が深い。

キックとはF.G.ことFUNKY GRAMMAR UNITで繋がっている2組の、ここ1~2年の躍進もあらためて特筆したい。RIP SLYME『5』中の“Freak Show”でフィーチャーされたのち、2001年に6年ぶりのセカンド・アルバム『CRAZY CLIMBER』をリリースして気を吐いたMELLOW YELLOW、そしてキックをフィーチャーした“10Balls+2”を収めた『ウワサの真相』でメジャー進出後も、バンドとの野心的なリアレンジ・セッション・アルバム『ウワサの伴奏-And The Band Played On-』をリリースして進撃を続ける10年(以上)選手、Rhymester。ちなみにMUMMY-DがMr.Drunk名義で手掛けたLITTLEの“CHILD PLAY”(『Adjust Audio Dynamite』にも収録)は出色の出来だ。

先頃シングル“世界はおまえの手に”をリリースした、キックとは長い付き合いになる童子-Tやファースト・アルバム『言霊』をリリースしたばかりのUZIなど、ほかの繋がりも挙げればキリがないが、つまり新旧問わずさまざまなアーティストとも交流しながら、キックはその太い幹をさらに太くしてきたのだ。

文中に登場したアーティストの作品を紹介

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年01月09日 10:00

更新: 2003年01月22日 13:24

ソース: 『bounce』 239号(2002/12/25)

文/内田暁男

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