八面六臂の大活躍をみせるVERBALを中心としたユニット、MIC BANDITZ。六人六色のキャラが縦横無尽に駆け巡る『SIXTH SENSE』に乗り遅れるな!!
挨拶代わりのミニ・アルバム『THE VISITORZ』を昨年10月にリリースしたばかりのMIC BANDITZが、早くもファースト・フル・アルバム『SIXTH SENSE』を完成させた。フレッシュなMC集団らしくインタヴューも若さ漲る感じで、押されっ放し&脱線しまくりでした……。
球体のようにまとまってて……
──まず『SIXTH SENSE』っていうタイトルに込められた意味からいきましょうか。
Arkitec(以下、A)「6人と〈第六感〉をかけた……くらい?」
Mr.Blistah(以下、B)「そういう目に見えない力とかスキルとかを聴いていただけたらな、と思いますね」
Clench(以下、Cl)「6人なんで、アルバムのなかでもいろいろなジャンル、サウンドが聴けると思うし」
51-GOICHI-(以下、G)「ひとりひとりが違う要素、見方、世界を持ってるから」
VERBAL(以下、V)「『SIXTH SENSE』って他の人が見えないものが見える、別の角度から物事が見られるってとこが根本になってるんですよね。他の人が見えないものが見えるって凄いディープなことだし、メンバーのそれぞれが、他の人にはないスキルを持ってることがわかったから」
──趣味もバラバラだろうし、トラックを選ぶ際も好みが分かれそうですよね。
B「まあ、トラックが決まったらそれでやるしか仕方ないから(笑)」
一同「仕方ないって(笑)」
B「そのトラックのなかで、よりカッコ良く見せようって感じだよね」
COYASS(以下、CO)「そう、新たな自分を発見できるというか、自分では選ばないようなトラックでやることになるし」
V「まあ、ある程度はチョイスできるようにしたいんですけど、僕もアルバムを通して聴ける、何度でも聴き返せる内容にしたかったから。ド真ん中のヒップホップもやりつつ、そこってどうなの?みたいな音にもチャレンジしつつ、いろんなことをやっていって、それが成功したと思ってます。実はみんなフィール(同意)してくれてなかったのかもしれないけど(苦笑)」
──(笑)集団MCでのマイクリレーを聴かせるような曲って、作るのが難しいように思えるんだけど?
Cl「物の見方とか考え方もみんな全然違うから大丈夫なんですよ」
B「でも、物凄くかけ離れたりとかはしないし。ある程度は球体のようにまとまってて、そこに少しずつ突起部分があるような感じですね」
CO「“太郎物語”はみんなでリリックを回しあってひとつのストーリーを作り上げていったんですよ。携帯のメールにリリックを入れあって、ドンドン回していくチェーン・メールでね(笑)」
V「コレも最初はサッカーMC(偽者ラッパー)ネタがやりたいよね、って話をしてて始まったんですよ。こんな人って周りにいるんじゃない?みたいなことをおもしろおかしく描きたかったんで、名指しにするよりもこういうふうにやるほうがおもしろいと思ったし、ヒップホップの〈ディス〉がわからない人もすんなり聴けちゃうかな、と。もしかして、この太郎さんが聴いても笑っちゃうかもしれないしね(笑)」
G「でも逆にこういうもののほうがヘヴィーだったりして」
──『THE VISITORZ』に入ってた“Radio Radio”が今回も収録されてるよね。
CO「この曲からMIC BANDITZが始まったわけだし」
Cl「ライヴでも絶対やる曲だし、今回のアルバムでMIC BANDITZを初めて知ってライヴに来てくれるようなお客さんにも知っててほしいと思って」
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2003年03月27日 15:00
更新: 2003年03月27日 15:48
ソース: 『bounce』 241号(2003/3/25)
文/Masso 187um