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インタビュー

BACK DROP BOMBの強靱な作品たちをリプレイ!

ROUGH INTRODUCTION FOR THE NEXT
CARNAGE/トイズファクトリー(1999)
ここでの彼らはスカ、ヒップホップ……と、曲単位の振れ幅に力点を置いた作風をみせ、作品としてはショウケース的な一枚と言える。ただし、トータルで聴けば、美食家でいて、ゲテモノ食いも厭わない胃袋の強靱さと挑戦的なスタンスに、その後の彼らの片鱗がうかがえる。

micromaximum
CARNAGE/トイズファクトリー(1999)
〈ROUGH~〉同様、ショウケース的な作品とも言えるが、重厚な内容には、その時々で核に向かうべく、全身全霊を傾けている姿がにじむ。“YOU UPAROUND”は彼らがラプチャーの発想を先取っていたことを物語っているが、そうした閃きが全12曲に凝縮された傑作。

2254 UNIVERSAL EP
CARNAGE/トイズファクトリー(2001)
このEP収録の“Remind Me”が新作にも収録されていることから、最新作とのリンクは言うまでもないが、新作には未収録の“Back And Forth/never too late”は紛れもない名曲。楽曲の解体、再構築が尋常ではないレヴェルに達し、いよいよメルトダウンに至ってしまった一枚。

REFIXX
CARNAGE/トイズファクトリー(2002)
MIGHTY CROWNからサーストン・ムーアまで、あるいはDJ WATARAIからDJ光光光まで? それとも……。放射線状に広がる音楽嗜好を反映したリミキサーの並びはどこを切ってもあり得ないセレクションであり、彼らはその佇まいに最新作の大きなヒントを忍ばせている。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年07月31日 12:00

更新: 2003年08月14日 19:05

ソース: 『bounce』 245号(2003/7/25)

文/小野田 雄

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