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インタビュー

The Strokes

再燃するNYロック・シーンのその発火点、ストロークスがついに動き出した!! 2作目となる『Room On Fire』は、ソリッドな輝きを放つ傑作アルバムだ!! 


 素晴らしいロックンロールには、それを育んだ街の匂いが染み付いている。街と人間との関係がロックンロールに独特の緊張感をもたらすといってもいい。そして、犬が電信柱に小便をひっかけずにはいられないように、アーティストは自分のホームグラウンドに作品でサインする。NYはそんなサインで埋め尽くされた街だ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、テレヴィジョン、ラモーンズ、バッド・ブレインズ、ソニック・ユース……そして、ストロークス。NYの裏路地の匂い、人々の歩くスピード、コーヒーショップのざわついた空気──いや、カッコつけすぎた。NYに行ったことがない僕は、そう想像するだけなのだけれど、そう想像させるほどストロークスのサウンドには街のテンションがパックされている。そして、そんなストロークスによるまだインクも乾ききっていないくらいフレッシュなサイン=セカンド・アルバム『Room On Fire』は、彼らがまぎれもなくクソが付くほどNYのバンドであることを伝えてくれる。そして、クソが付くほどイカしてることを。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年10月30日 14:00

更新: 2003年11月20日 16:37

ソース: 『bounce』 248号(2003/10/25)

文/村尾 泰郎