シーンを変えたソー・ソリッド・クルーの作品たち……まずはここから!!
SO SOLID CREW 『They Don't Know』 So Solid Beats/Independiente(2001) 彼らの代名詞的な“Oh No”や“21 Seconds”などのアンセムがまとまりなく次々に登場するファースト・アルバム。レプラゼントの2作目とかを思わせる、めくるめくハイブリッド感が強烈な傑作だ。ブレイク前のミス・ダイナマイトもMCで参加。
ROMEO 『Solid Love』 So Solid Beats/Labels/東芝EMI(2002) レイドバックした語りの色艶はクルーでイチバン!なロミオのソロ作。スウィートでスムースなR&B~ヒップホップ風味がジワッと湧き出す作りで、メアリーJ使いの“It's All Gravy”が大ヒット。SSC本隊から女性メンバーを積極的に起用しているのもポイント。
LISA MAFFIA 『First Lady』 So Solid Beats/Independiente(2003) SSC周辺に現れたばかりのJDを登用し、イイ意味でバキバキに下世話なヒップホップ・サウンドが中心になった。先行ヒットの“All Over”をはじめ、クルーの〈ファースト・レディ〉らしいパーティー感でいっぱいのビカビカな一枚に。
Oxide & Neutrino Present The Solid Sound Of The Underground Warner UK(2001) 別のアンダーグラウンド・クルーからヘッド・ハンティング(?)されたDJのオキサイドとMCのニュートリノのコンビ。本作はアルバム・デビューに先駆けたミックスCDで、SSC曲をはじめとした地下ガラージをディープに寄せ集めた熱狂盤。
OXIDE & NEUTRINO 『Execute』 Warner UK(2001) ナショナル・チャート初登場1位を記録した“Bound 4 Da Reload”をはじめ、圧倒的にアッパーでダークでチープなヒット・シングルの数々を収録。“Up Middle Finger”や“Remy On Da Floor”など、いつ聴いても身体がガキに戻る悪い薬、みたいな。
OXIDE & NEUTRINO 『2 Stepz Ahead』 Warner UK(2002) よりUSのヒップホップに接近しながら、どう考えても同じようには鳴らない強烈なメガ・ベース・ガラージの雨あられ!! SSC関連作品のなかでも完成度はダントツ、ブレイクビーツ史上に残るべき傑作。バウンス好き、ダンスホール好きも全員マストで聴くべし!!
DJ Swiss And MC Harvey : Lon-don's UK Garage Mafia 303(2001) スウィスが地下時代の楽曲を雑に繋いだチープでラフな定盤。半可通のR&Bファンとかに〈ウサン臭い〉とか言われるSSCだけど、出所がココだからウサン臭くて当然だろ!!
Fuck It : The Official So Solid Crew Mix Compilation Relentless(2001) 大躍進期に残した雑~なミックスCDで、SSC絡みのリミックスや客演曲などがまとめて聴けるお得盤。プロモ・クリップも観られる2枚組ながら、重量感皆無なのもサイコー。
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2003年12月11日 12:00
更新: 2004年01月29日 18:42
ソース: 『bounce』 249号(2003/11/25)
文/出嶌 孝次