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インタビュー

史上最強のラピッド・トランジット!! トゥイスタの快速12撰!!

TWISTA 『Adrenaline Rush』 Big Beat/Atlantic(1997)

  某有名曲と同ネタ使いの“Mobster's Anthem”では4まで数えた時点ですでにビートを追い越す大暴走。限られた地元人脈だけで作られたメジャー初作だが、この時点で現在のブレイクを誰が予想した? 改めて聴けば、高度なラップがすでに完成形であることに驚嘆!(高橋)

TWISTA & THE SPEEDKNOT MOBSTAZ 『Mobstability』 Atlantic(1998)


  リフィ・ストークス、メイズを従えたトリオ作。シンプルなビートと舎弟どものラップを4倍速ラップで猛追するトゥイスタの急かしぶりが最強。NWAネタを用いた表題曲などのファンクや、ダニー・ボーイ参加の“Front Porch”などメロウ系も美味。(出嶌)

VARIOUS ARTISTS 『Twista Presents Legit Ballin』 Legit Ballin(2000)

  自主レーベルの第1弾コンピ。若手を前に出しつつ、トゥイスタも多くの曲で登場。伝家の早口を控え、多彩な曲調に合わせて芸達者なフロウを披露。パブリック・アナウンスメントのフェロニーと絡むブラコン調の“Game Recognize Game”がイイ!(出嶌)

VARIOUS ARTISTS 『Twista Presents New Testament 2K』 Legit Ballin(2002)


  ハイ・ビームやミス・ケインなど舎弟のキャラも立った軍団コンピ。集団曲が増したせいかトゥイスタの早口度もアップ、TTD(!)ネタのラテン“Ball Wit Us”、UKガラージにも近い“Run”など、『Kamikaze』が特別に聴こえないほど楽曲は粒揃い!(出嶌)

DO OR DIE 『Picture This』 Rap-A-Lot(1996)


  イロモノ扱いだったタン・トゥイスタ(当時)がいきなり前線に躍り出たのは、彼のフォロワーであるこの同郷グループのメロウ・ピンピンな名曲“Po' Pimp”への客演。ソフトな早口(?)がヤバい“Paperchase”など、シカゴの裏通りで仏恥義理のアピール。この後も両者はたびたび共演。(出嶌)

TIMBALAND 『Tim's Bio』 Blackground(1998)


天才プロデューサーの初ソロ作にも、唐突にトゥイスタが参上。抑えめの高速ライムで撫で斬る“Who Am I”ではビヨビヨのティンバ・ビートとも好マッチ。ちなみに今作ではローカル時代のリュダクリスもフックアップされており……ティンバって本当に耳がいいのね。(出嶌)

JAY-Z 『Vol.3... Life And Times Of S. Carter』 Roc-A-Fella/Def Jam(1999)

  トゥイスタは“Is That Yo Bitch”にミッシー・エリオットと共に参加。さんざん登場を待たされ、最終ヴァースで出番が来た瞬間からトップギアで爆走! ティンバランドのトラックもトゥイスタの登場を機に展開が変化するラップの特性を活かした作り。(高橋)

112 『Part III』 Bad Boy/Arista(2001)


  同郷のサブウェイ、ラターニャに続く歌モノ仕事はバッド・ボーイの色男4人。パフ・ダディの“Is This The End”に招かれて以来、同レーベルとトゥイスタには浅からぬ縁があった。哀愁バウンス“Don't Hate Me”にて、非早口の鬼気迫るライムを吐き捨て御免。(出嶌)

LIL' KIM 『La Bella Mafia』 Queen Bee/Atlantic(2003)

  〈俺とリル・キムから流れるアドレナリンを感じな!〉とカマし、女声との濃厚な絡みもバッチリの“Thug Luv”を収録。スコット・ストーチの好トラックがトゥイスタとキムが繰り出す弾みのあるフロウをさらに引き出し、曲としての完成度も高い異色のタッグ作に。(高橋)

DAVID BANNER 『MTA2 : Baptized In Dirty Water』 SRC/Universal(2003)

  このバナーの人気シングル“Like A Pimp(Remix)”では、同じく個性派のバスタ・ライムズと参戦。一番手でブッチギリの独走をカマすフロウの気持ち良さは格別。波打つような尻上がりのライミングは、グルーヴ感ある高等技術です!(高橋)

MALIK YUSEF 『The Great Chicago Fire』 Bungalo(2003)

  シカゴで活動する詩人、マリック・ユセフのアルバムだが、同地のMC/シンガーが一同に会したコンピとして聴ける。トゥイスタはカール・トーマスと“Get Ready(Remix)”を含む2曲で同郷コラボ。他にも蟹江やコモンらがワサワサと登場する必聴盤です。(出嶌)

PANJABI MC 『The Album』 Darma/ユニバーサル(2003)

  UKから吹いてきたエスニックな台風に共振できたUSのMCは、まずジェイ・Z。そして、我らがトゥイスタ! 説明不要の大ヒット“Mundian To Bach Ke”のトゥイスタ参加ヴァージョンもまとめて一気に聴けるのは日本盤のみ! ヤツらに気をつけろ!(出嶌)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年04月15日 12:00

更新: 2004年04月15日 19:20

ソース: 『bounce』 252号(2004/3/25)

文/高橋 荒太郎、出嶌 孝次

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