インタビュー

日本代表のダンス・クイーン、JUNKOが語るソカの魅力って?

 今回初めてトリニダードを訪れ、カーニヴァルを初体験したダンス・クイーンがいる。彼女の名前はJUNKO。2002年にジャマイカで行われた〈ダンスホール・クイーン・コンテスト〉で優勝し、エレファント・マン“Pon De River, Po De Bank”のプロモ・クリップにも出演している日本を代表するレゲエ・ダンサーだ。ということで、マシェル・モンターノと共に数回のパフォーマンスをトリニダードで行ってきた彼女にも少し話を訊いてみました。ちなみに彼女、カーニヴァルを体験するまでは猛烈なソカ嫌いだったそう。そんな彼女が変わったのは……。

「いっしょに仕事をしたエクスタティック(マシェル・モンターノが率いるバンド)がそれまでのソカとはイメージが違っていたんですよ。マシェル自体が本物のエンターテイナーだったし、やっぱり実際に観ないとダメだなーって思いました。これまで私が出た最高に大きなステージって3万人ぐらいだったんですけど、今回はもうそれ以上。スケールが違うんですよ。で、マシェルの“Cock Buck & Roll”っていう曲でいつも私はステージに上がってたんですけど、出るときになるとマシェルが〈Where Is My Girl?〉って私を呼ぶんですね。3日目ぐらいになるとマシェルがなにを言うのかお客さんも知ってるから、何万人のオーディエンスがその台詞を合唱するんですよ。〈Where Is My Girl!?〉って。すごく感動しましたね。そんな体験をしたことがなかったし、もうヤバイ!!って。みんなが私を幸せにしてくれるし、観てる側も私やマシェルのパフォーマンスを観て幸せになってくれるんです。

 だから、ダンスホールとソカを結びつける必要ってないと思うんですよ。聴けば聴くほど違うところが浮かび上がってくるんです。普段日本食を食べてるのに、いきなり口のなかでバチバチするヤツ……なんでしたっけ、アレ?(註 : 〈ドンパッチ〉のこと)……とにかくアレを呑まされた感じ(笑)。ビックリしたんだけど、これは楽しい!!みたいな。もう、ホントに早く次のカーニヴァルが来ないかなーと思ってます(笑)」。

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掲載: 2004年05月13日 13:00

更新: 2004年06月03日 19:14

ソース: 『bounce』 253号(2004/4/25)

文/大石 始