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インタビュー

90年代がリヴァイヴァルする(?)2004年、プロディジー復活のお膳立ては(実は)バッチリだったのだ!!

 プロディジーを広く世界に知らしめたのは『The Fat Of The Land』のあの──ブレイクビーツやテクノなどにロックの血を交配させ、デジタル・ロックとかビッグ・ビートとか呼ばれた──いかにもな90年代型サウンドだ。そして、2004年。新世紀を迎える頃には一気に駆逐された感もあったそのサウンドが、ちょうどケミカル・ブラザーズが区切りのベスト盤をリリースした昨年あたりから勢いを取り戻しているようだ。それをどう呼ぶかはまた別の話だが……フルークのメンバーが結成したシンタックス、「マトリックス リローデッド」で楽曲が使われたモロにデジロックなオーヴァーシアー、ビッグ・ビート以降のゴッタ煮感を備えたプラネット・ファンク……とロッキンな大物アクトがここ1年の間に頻発。豪快でささくれたビートが日本でも話題になったN.E.R.D.“Rockstar(Jason Nevins Remix)”(某TVCMで使ってたヤツ)もその流れで捉えられる音だろう。今年に入ってからは、クリスタル・メソッド、フリースタイラーズらかつてのビッグ・ビート・ビッグたちも新作をリリースし、新旧取り混ぜてまさに同時多発状態! というわけで、プロディジーの7年ぶりの復活は結果的に大正解のタイミングだといえるだろう。必要以上にリヴァイヴァルしすぎた80年代サウンドなんて、もう(二重の意味で)古いかもよ!!

▼ジャケットは登場順に


オーヴァーシアーの2003年作『Wreckage』(Columbia)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年08月19日 12:00

更新: 2004年08月26日 16:00

ソース: 『bounce』 256号(2004/7/25)

文/轟 ひろみ

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