インタビュー

マイペースに広がるジャックのミュージック・コネクション

 Gラヴやベン・ハーパー、ドノヴァン・フランケンレイターといったアーティストとの親交で知られるジャック・ジョンソンだが、彼がほかに愛聴しているミュージシャンの作品にはどういうものが挙がるのだろうか。

「ここ最近で影響を受けたのはグレッグ・ブラウン。メロウないい曲を書くんだ」──グレッグ・ブラウンは80年代前半に活動を開始し、これまでですでに20枚以上の作品を発表しているアイオワ出身のシンガー・ソングライター。アクの強いタイプではないが、コンテンポラリーともいえる洗練された歌が魅力だ。もちろん、ボブ・ディランやニール・ヤング、ジョニー・キャッシュといったところからの影響も認めているが、それ以上にいまハマっているのがM・ウォードというから嬉しい。昨年秋に来日公演を成功させたばかりのM・ウォードは、新作『Transistor Radio』もリリースされたばかりだが、ジャックとは意外な繋がりがあるようだ。

「実は〈Broken Down Melody〉ってサーフィン映画で、彼の曲が使用されているんだよ。その映画には僕のサーフィンも収められているんだけどね」。

 ほかに親しくしているアーティストとして、ウィリー・K、マカナ、ジョン・クルーズといったハワイのミュージシャンたちの名前も挙げてくれたが、彼自身が運営に関わるブラッシュファイア(Gラヴ、ドノヴァン・フランケンレイターが所属)から、今後リリースされる予定の新人などはいるのだろうか?

「契約したいって言ってくれるアーティストはいるんだけど、いまのところ予定はないんだ。趣味でやっていて儲けがないレーベルだし、いまはGラヴとドノヴァンだけで十分だよ」。
▼文中に登場するアーティストの作品を一部紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年03月10日 12:00

更新: 2005年03月24日 18:52

ソース: 『bounce』 262号(2005/2/25)

文/岡村 詩野

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